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いよいよ見ごろ!埼玉の彼岸花名所「巾着田」「寺坂棚田」訪問レポート(2023/9/25)

やた香歩里花火鑑賞士な旅ライター

ようやく朝晩の気温が下がり、秋の訪れを実感する今日この頃。少し遅れていた彼岸花の開花も進み、見ごろになってきました。2023年9月25日(月)に、埼玉県の彼岸花の名所、日高市の「巾着田」と秩父郡横瀬町の「寺坂棚田」を訪問してきました。その様子をレポートします。

巾着田

関東のみならず、全国的にも有名な彼岸花の名所「巾着田」。ピークには約500万本もの彼岸花が咲き誇ります。

【巾着田】
所在地:埼玉県日高市大字高麗本郷125-2(巾着田曼殊沙華公園)
曼殊沙華まつり開催期間:2023年9月16日(土)~10月1日(日)9:00~16:30
入場料:2023年は9月22日より有料。1名500円。
※有料期間の終了は開花状況による。
掲載時点での情報です。最新情報は公式サイトにてご確認下さい。

9月25日時点で、公式サイトでは5分咲きとありました。場所によってはかなり咲いて、見ごろを迎えていました。

まだ花が少ないところ、緑の目立つところもありましたが、つぼみもたくさんあり、花に勢いがあって、綺麗に整った状態の花が多かったです。個々の花の美しさを楽しむのにちょうどいい時期だと思います。

林の中に残る切り株が、とてもいいアクセントに。

なお、2022年は9月27日に訪れました。全体的には若干ピークを過ぎたかな?というころでしたが、見事な赤い絨毯のような彼岸花がみられました。

2022年9月27日撮影
2022年9月27日撮影

赤い花に埋もれた切り株を見ていると、絨毯というより赤い海のよう。

2022年9月27日撮影
2022年9月27日撮影

2023年はこれからますます見ごろを迎えると思うと楽しみですね。

どれくらいで見て回れる?

22ヘクタールあるということで、全体を見て回るとそれなりに時間がかかります。ぐるっと一周するのに1時間程度、じっくり写真を撮りながらだと1時間半、余裕をもって2時間程度みておくと、時間に追われずゆっくり楽しめると思います。

下流側はまだこれからという感じだったせいか、人も少なめでした。
下流側はまだこれからという感じだったせいか、人も少なめでした。

「巾着田曼殊沙華まつり」期間中は出店も出ているので、景色とあわせてゆっくり楽しむのがおすすめです。

アクセスについて

■電車の場合
西武池袋線高麗(こま)駅から徒歩約15分。
一本道ではないですが、案内が出ており、かつたくさんの人が向かっていくので、迷うことはほぼないと思います。アップダウンもほとんどありません。里山の風情を楽しみながら歩くことができます。
なお、JRに「高麗川(こまがわ)駅」があるので、お間違えのないように! ただし、JR高麗川駅からなら「巾着田」最寄りバス停まで行けるバスが出ています。

■バスの場合
●JR高麗川駅から高麗駅経由飯能駅行(国際興業バス)にて「巾着田」バス停下車、徒歩約3分。
●西武池袋線飯能駅から高麗川駅行・埼玉医大国際医療センター行(国際興業バス)にて「巾着田」バス停下車、徒歩約3分。
いずれもバスの本数は少ないのでご注意ください。

詳細情報、開花状況など、最新情報は公式サイトにてご確認のうえでお出かけください。
日高市・曼殊沙華の里「巾着田」公式ホームページ

寺坂棚田

埼玉県内最大級という5.2ヘクタールの寺坂棚田。実りを迎えた秋の田畑を背景に咲く彼岸花の名所です。

【寺坂棚田】
所在地:埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬
入場料:無料

こちらは巾着田より開花が進んでいる印象でした。公式サイトによると9月末~10月初旬が見ごろではないかとのこと。

あぜ道を縁取る赤い彼岸花。日本の原風景を見るようです。

稲を干す「はぜかけ」を背景に咲く彼岸花、映えますね。

巾着田のように群生しているわけではありませんが、収穫期を迎えた田畑に、彼岸花がとてもいいアクセントになっています。

場所によっていろんな写真が撮れるのも人気の一因ですね。

背景にたたずむ武甲山の存在感が圧倒的。

和やかな棚田の向こうに堅牢な工場、さらに秩父の神奈備山(神の鎮座する山)でもある武甲山を一望できるこの場所は、日本の現代の縮図のようでもあり、分かちえない農業と工業の共存、それを含めた人の世を神が見守っているようにさえ思えて、貴重な眺めだと思います。

どれくらいで見て回れる?

上から全体を一望できるので、ざっくり眺めるだけならそれほど時間はかかりません。棚田のなかに散策路が設けられているので(細いあぜ道には入らないように注意)、そちらを歩きながら写真を撮りながらでも、1時間程度みておけばゆっくり楽しめるのではないかと思います。

景色だけでなく、棚田を吹き上がってくる風や、夕方になると響く虫の声など、五感で秋を感じられるので、慌てずゆったりと過ごしたいスポットです。

アクセスについて

西武秩父線横瀬駅から徒歩約15分です。

道案内はあまり細かく出ていないので、地図アプリなどで確認しながら向かうのをお勧めします。道はずっと舗装路で、車の多い道路には歩道もあるので歩きやすいです。途中までは平たんですが、横瀬公民館横の道を入って少し歩くと上り坂になります。棚田手前は結構急な登りになっているので、心して向かいましょう。

また、道中でレンタサイクルで走っている人とすれ違いました。ほかの観光スポットも含め、レンタサイクルで回ると効率がいいかもしれません。横瀬駅から徒歩約10分のところに「横瀬サイクルステーションArea898」が、西武秩父線芦ヶ久保駅から徒歩約5分のところに「あしがくぼサイクルステーション」があります。営業時間等詳細は公式サイトや各店舗にご確認ください。

横瀬町観光Webサイト|レンタサイクル

詳細情報、開花情報などの最新情報は、横瀬町観光Webサイト「歩楽~里(ぶら~り)よこぜ」でご確認のうえでおでかけください。
横瀬町観光Webサイト「歩楽~里(ぶら~り)よこぜ」

「巾着田」と「寺坂棚田」はハシゴできる

「巾着田」最寄り駅の高麗駅と「寺坂棚田」最寄り駅の横瀬駅は同じ西武秩父線なので、一日で両方に足を延ばすこともできます。高麗駅~横瀬駅間は普通列車で所要約35分。高麗駅→横瀬駅も横瀬駅→高麗駅も、おおむね1時間に1、2本なので、あらかじめ時刻を確認しておきましょう。

花火鑑賞士な旅ライター

宮崎生まれの大阪育ち。人生の約半分を京都で過ごし、現在は千葉在住。もとからの旅好きが、関東移住を機に花火にはまり、旅の目的に花火鑑賞が加わりました。遠くへの旅行も好きだけど、身近なお出かけも好き。どこかで見た素敵なものを、誰かに伝えたい。知って欲しい誰かと知りたい誰かを繋ぎたい。日本酒ナビゲーターで温泉ソムリエで花火鑑賞士な旅人。

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