「まるで梅雨明け」な気圧配置で体温超の猛暑と雷雨のおそれ!北陸は雨への警戒続く:気象予報士解説
4日は次第に梅雨前線が不明瞭になり、雨の範囲が縮小して猛暑エリアが広がりそうです。特に東海は体温を超えるような気温になるところもあり、安静にしていても熱中症になるおそれがある暑さに。さらに、地上付近の気温が急激に上がるため関東は夕立にも注意をしてください。
本州付近は強い日差しで気温上昇
4日は南から太平洋高気圧が勢力を増し、次第に梅雨前線が不明瞭になる見通しで、「まるで梅雨明け」のような気圧配置に。
朝のうちは西~北日本の日本海側で広く雨が予想されていますが、時間とともに降る範囲が狭くなるでしょう。ただ北陸では引き続き土砂災害の危険度が高くなると予想されているため慎重に行動してください。また関東は気温上昇により大気の状態が不安定になって午後に急な雷雨のおそれがあります。
最高気温は静岡で38度、前橋・甲府で36度、宇都宮・さいたま・名古屋・岐阜・京都・宮崎で35度と、かなり広い範囲で35度以上の猛暑日が予想されています。しかも、太平洋高気圧の蒸し暑い空気に包まれるため、かなり体にこたえる暑さです。熱中症警戒アラートも広く発表されているため(記事冒頭の画像)、運動をしない人も含めて水分や休憩を取りながらすごしましょう。
週末以降は再び雨多く
「まるで梅雨明け」な猛暑が続く今週ですが、これは梅雨明けではなく「梅雨の中休み」であるため、梅雨前線は戻ってきます。今度の土日以降、低気圧や前線の影響を受けて曇りや雨になる地域が増える見通しです。
ところが曇りや雨が増えても気温は30度以上という地域が多く、蒸し暑さが続くことに…。できるだけ食事や睡眠をしっかり取る生活を心がけて、体調をくずさないよう気をつけましょう。
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