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濃厚なのに重くない。40代がプラントベースブランドの「テリーヌ」と「ノンバターサンド」を食べてみた

田窪綾フードライター

「プラントベースフード」とは、植物性の原材料を使った食品のこと。大豆ミートや豆乳、アーモンドミルクが有名ですが、近年続々と新ブランドや新商品が発売されており、注目が集まっています。

「体に優しいから」「ヘルシーだから」「地球環境にいいから」だけではなく、「おいしさ」でも選ばれるブランドにと、伊藤忠商事が2022年に立ち上げたのが『wellbeans(ウェルビーンズ)』です。

「超濃厚テリーヌ」はこんな風に届きます
「超濃厚テリーヌ」はこんな風に届きます

商品開発は、これまで半世紀以上にわたり大豆の研究開発を続けてきた不二製油が協力。自社オンラインショップにて冷凍スイーツの販売を始めています。

今回はウェルビーンズさんより、看板商品の「超濃厚テリーヌ」2種と、新商品の「ノンバターサンド」2種をいただいたので、詳しくレポートします!

ショコラと抹茶、食べ比べもできる「超濃厚テリーヌ」

2種の超濃厚テリーヌセット(ショコラ / 抹茶)(ギフトボックス入)¥7,960
2種の超濃厚テリーヌセット(ショコラ / 抹茶)(ギフトボックス入)¥7,960

まずは、ブランド第一弾として2023年3月から発売の「超濃厚テリーヌ」をご紹介。味はショコラと抹茶の2種類を展開しており、いずれも冷凍状態で届きます。バターや生クリーム、卵といった動物性食材を一切不使用。

大豆を低脂肪豆乳(うま味)と豆乳クリーム(こく味)に分ける世界初の独自製法「USS製法」でできた豆乳をベースに、濃厚なコクや風味を再現しています。さらにコレステロールも0ミリグラムとのこと!

こちらは解凍後10分程度経ったもの。表面、断面ともにまだ凍っている部分が多く、アイスデザートのような見た目です。

世界でも希少なカカオのひとつ、エクアドル産アリバ種をブレンドしているショコラテリーヌ。口に入れると体温でゆるりと溶けてなめらかに広がっていきます。フローラル感のある華やかな香りと、後から来る香ばしい苦味。甘さは控えめでコクがしっかり感じられます。

バターなどを使ったテリーヌと比べても、どっしりした重みやねっとりした食感がありますね。ただ、後味はスッキリとしていて引きずらないのでとても食べやすい印象です。

一番茶のみを使っているというこだわりの抹茶テリーヌ。鮮やかな色合いが目を惹きます。食べてみるとふくよかな甘みがあり、とってもまろやか!苦味はほとんどないので、お子さんから大人までおいしく食べられそうです。

温度で印象が変わります
温度で印象が変わります

その後2時間ほど置くと、さらになめらかな口どけに変化しました。ウェルビーンズではこの状態(解凍2~3時間目安)で食べることをおすすめしているそう。

ショコラテリーヌの方はチョコレートの苦味が薄れ、甘みと酸味が引き立ちます。抹茶テリーヌは、アイス状態の時はグラデーションのような緑色でしたが、さらに発色がよくなり、甘みやまろやかさもグッと増しました。

「ショコラテリーヌ」と「抹茶テリーヌ」(各3,480円)、それぞれひとつずつ購入することもできますが、ぜひ2本セットで食べ比べてほしい商品です。

食べ心地軽やか!豆乳由来のバター素材を使った『ノンバターサンド』

non butter sand ギフトセット(10個入り)¥2,980
non butter sand ギフトセット(10個入り)¥2,980

続いては、2023年12月に発売した「ノンバターサンド」。公式通販人気No.1の商品なのだそうですが、バターサンドなのに“ノン”バターとはこれいかに?

実は、先ほども登場した「USS製法」でできた豆乳を原料にした豆乳クリームバター「ソイレブール」が使われているんです。バターやマーガリンと比べても口どけがよく、後味がスッキリしているため他の素材の味を引き立てられるのだそう。次世代の植物性バター素材として今後使われる機会が増えるかもしれませんね。

スライドタイプのパッケージ。小さなリボンのベロがかわいいです
スライドタイプのパッケージ。小さなリボンのベロがかわいいです

ノンバターサンドは「non butter sand No.1 | ラムレーズン&アップルプレザーブ」「non butter sand No.2 | キャラメルコーヒー&アーモンドプラリネ」

の2種類。テリーヌと同様に、こちらも動物性食材は不使用です。

左:「non butter sand No.2 | キャラメルコーヒー&アーモンドプラリネ」右:「non butter sand No.1 | ラムレーズン&アップルプレザーブ」
左:「non butter sand No.2 | キャラメルコーヒー&アーモンドプラリネ」右:「non butter sand No.1 | ラムレーズン&アップルプレザーブ」


また、食べ方も「冷凍庫から出してすぐ」「冷凍庫から出して室温10~20分」「冷凍庫から出して室温20~30分」と3パターンの楽しみ方ができます。ウェルビーンズのおすすめは「冷凍庫から出して室温10~20分」。今回はこの食べ方で味わいをお伝えしたいと思います。

「non butter sand No.1 | ラムレーズン&アップルプレザーブ」はしっとり感があるプレーンクッキーに、ラムレーズンと青森県産のシロップ漬けりんごを加えた豆乳クリームバターが入っています。

まろやかな豆乳クリームバターはふんわり軽い食感。ラムレーズンがほんのり香り、後からふわっとアップルプレザーブの風味が楽しめます。バランスがとてもよく、ラムレーズンとりんごって合うんだ!と驚きます。紅茶と合わせたくなるおいしさです。

「non butter sand No.2 | キャラメルコーヒー&アーモンドプラリネ」
は、サクッと軽いココアクッキーに、コーヒー風味の豆乳クリームバターに、カリっと香ばしいアーモンドプラリネが加えられています。

バタークリームに入っているクラッシュアーモンドがアクセントになっていて、軽さの中にも、香ばしさやほろ苦さが感じられる大人っぽい味わいです。

左:「non butter sand No.2 | キャラメルコーヒー&アーモンドプラリネ」右: 「non butter sand No.1 | ラムレーズン&アップルプレザーブ」
左:「non butter sand No.2 | キャラメルコーヒー&アーモンドプラリネ」右: 「non butter sand No.1 | ラムレーズン&アップルプレザーブ」


バターをたっぷり使ったバターサンドの印象とは少し異なり、とても軽い食べ心地です。さらに室温で30分ほど置いてから食べると、バタークリームのふわっとした軽さとなめらかさがさらに引き立ちます。やわらかくなったバタークリームにクッキーをディップして食べるのも良さそう。

40代の筆者はテリーヌもバターサンドも大好きなのですが、寄る年波には勝てず……。食べるとやや胸焼けがするようになっていたのですが、ウェルビーンズの超濃厚テリーヌ、ノンバターサンドはどちらもスッキリとした味わいなので無理なくおいしく楽しめました。

体を気にする人にはもちろん、おいしさもしっかり考えられているウェルビーンズのスイーツ。ご自分用に、ギフトにとさまざまなシーンで活躍しそうです。これからの季節ならホワイトデーや卒業、入学のお祝いなどにもよさそうですね。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

wellbeans公式サイト

フードライター

調理師免許を持つフリーライター。惣菜店やレストランで8年ほど勤務経験あり。食分野を中心に、Webや雑誌で取材やインタビュー記事作成、レシピ提案などを行っています。

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