米議会乱入事件でハリウッドセレブがトランプを大批判。「今すぐ追放しろ!」
現地時間6日、トランプに奨励されて支持者たちがジョー・バイデンの当選手続きが行われる議会に乱入した事件は、全米を大きなショックに陥れた。民主主義を根底から揺さぶるこの出来事に、以前からトランプを批判してきたハリウッドセレブはまたもや強い声を上げている。
マーク・ラファロは、「僕らは今、この国の現実と恥を見せつけられた。今日、僕らの本当の敵が明らかになった」「ドナルド・トランプはもう終わり。もう二度と大統領になることはないし、信頼されることもない。奴にやりたいようにやらせた共和党の人たちも同様。アメリカが明るい方に動く時が来た。MAGAは死んだ!」などとツイート。「#RemoveTrumpNow」のハッシュタグとともに、今すぐトランプを引きずりおろせという署名運動にサインを呼びかけている。
ジョシュ・ギャッドは、トランプとトランプ・Jr.が暴動の様子をライブで見ながら喜んでいる映像を、「#25thAmendmentNow」のハッシュタグとともにリツイート。「25th amendment」とは、合衆国憲法修正第25条のこと。大統領が職務上の権限と義務の遂行をできない状況だと判断された場合、副大統領と閣僚らで構成される大統領顧問団に、大統領を免職する権限を与えるものだ。トランプの任期はあと2週間で切れるが、この2週間でまた何か危険なことをやらかすかもしれないとの恐れから、共和党の間でも、今すぐこれを行使すべきだとの意見が出ている。アダム・キンジンガー下院議員はそのひとりで、ギャッドは彼に「ありがとう」というメッセージを送っている。
ロブ・ライナーは、「1月6日にアメリカの首都で起きたことは、驚きではない。こいつがどんな男かは4年前からわかっていた。こいつが犯した数多くの罪を追及しないならば、ここはもう民主主義ではない」「トランプは、扇動、国家への反逆、暴力を引き起こした罪で逮捕されるべきだ」とツイートした。ジョン・レジェンドは、「この悲劇的なほどナルシストな大統領に投票した人はみんな今日起こったことに責任をもつ。自分がどんな人間か、彼はずっと見せてきたのに、あなたたちはまだ彼を支持したんだ。あなたたちはこの国を混乱させようとした共犯者。愛国者ではない」と、トランプ支持者を責めている。ジャッド・アパトーは、「トランプはわざとセキュリティを緩くするようにと伝えておいたんだ。何が起こるかわかっていたから。これは秘密ではなかった。FBIはこういう人たちを追跡しているんだし。彼らは知っていたんだ」と、あのような暴力をあえて許したことを強く批判。マーク・ハミルは、「選挙に負けた我らが大統領以外にこの混沌と混乱を楽しんでいる人は、ウラジミール・プーチンだけだね」とツイートしている。
また、今回、議会に押し入ったのは白人だらけだったことから、昨年の「Black Lives Matter」運動に対する警察の強固な対応との違いを指摘する声もある。クリス・エヴァンスは、「この人たちが白人じゃなかったら大虐殺になっていたはずだよ」とツイート。黒人コメディアンのレスリー・ジョーンズも、「私たちを撃つようにこの人たちも撃てと言っているんじゃないのよ。この人たちを撃たないように、私たちのことも撃たないでと言っているの」と嘆願した。
サシャ・バロン・コーエンは、「#BanTrumpSaveDemocracy」のハッシュタグを掲げ、「こんな出来事があってもまだ行動を起こさないのか」「一時的な停止では不十分だ」「今こそあなたたちが民主主義を守るために動く時」と、ツイッター、Facebookに対して、トランプを追放しろとのメッセージを立て続けに投稿している。ついにそれがかなった西海岸時間7日午前、コーエンは「やっと、Facebookとツイッターがトランプを永久に差し止めた!」と、喜びのメッセージをツイートした。その中で、コーエンは、ソーシャルメディアの会社はもちろん、それらに広告を出す人たちもよく考えるべきだと指摘。「トランプと首都を攻撃したテロリストの味方をするのか、あるいは民主主義の味方をするのかの選択肢は誰にでもあるのだ」と、良識ある行動を呼びかけている。