【秋田県横手市】人情食堂で味わう辛ウマラーメン!横手市前郷『へのかっぱ』のかっぱ担々麺とは?
2021年11月に横手駅前から前郷に移転!お客さんに愛される人情食堂『へのかっぱ』とは?
その暖簾をくぐると、そこにはたくさんの呑兵衛の姿があった。
……って、ごめん。まるで夜が深まった新橋の飲み屋のようなテンションだが、私が訪れたのは秋田県横手市にある真昼間のラーメン店だ。
「兄ちゃん、そこ座りな!」
店に入るなり秋田ではあまり見慣れない光景に目を丸くしていると、カウンターで飲んでいた常連さんグループが私に席を空けてくれた。目の前には常連さんがボトルキープしている「そふと新光」や「JINRO」が並び、カウンターの奥には毎年店を訪れるという時津風親方の柔和な笑顔がセイハロー。常連さんのほか、家族連れや学生で賑わう日曜日の店内は満員御礼だ。
品書き
らーめん
学生らーめん:450円、あっさり中華そば:600円、味噌らーめん:750円、黒醤らーめん:750円、さっぱり塩らーめん:750円、ピリ辛ニラ麺:800円、かっぱ担々麵:800円、らーめんセット:800円など。
※学生はらーめん50円引き
定食・米飯
肉入野菜炒め定食:700円、肉入野菜炒め定食(目玉焼き入):750円、ニラレバ炒め定食:850円、やきそば定食:700円、炒飯(チャーハン):650円
やきそば
横手やきそば:600円(大盛:700円、W盛:900円、トリプル盛:1,100円)、ミートソース焼きそば:750円
やきとり
もも串:300円、とり皮:300円、ねぎま:300円、ぼんじり:300円、串盛合せ:1,200円
※全て一皿の価格
一品料理
お通し:300円、おでん:500円、肉入野菜炒:550円、ニラレバ炒め:650円、雷神ぎょうざ:500円、こまい一夜干し:400円
ラーメン、定食、横手やきそばと幅広いメニューが魅力の『へのかっぱ』だが、注目のひとつが雷神ぎょうざだ。今回はこの醬油いらずの看板メニューと店の冠をかぶったかっぱ担々麵をチョイス。隣の常連さんがウマそうに飲む瓶ビールも気になるところだが、ひとまずはサンデーラーメンに全集中といこう。
女性にも人気の辛ウマラーメン!『へのかっぱ』のかっぱ担々麺とは?
かっぱ担々麵が到着。こんもりと盛られたネギの山が印象的だが、スープをひと口飲んでみるとピリッとした辛さがボンジュール。口から火を噴くほどの激辛ではないが、なかなかのパンチ力だ。真っ赤なスープの海にスタンバイしている具材はネギのほか、ニラ、モヤシ、ひき肉。主役の細縮れ麺はスープによく絡み、シャキシャキのネギも良いアクセントになっている。
おお、思ったよりも辛いな。けどウマいな。そんな調子でラーメンを啜るハッピーサンデー。一般的な担々麺とは少し趣が異なっているが、辛さの中に潜む旨味がクセになる一杯。それがかっぱ担々麵だ。
旨味がスパークする『へのかっぱ』名物!醤油いらずの雷神ぎょうざとは?
そして忘れてはならないのが、この『へのかっぱ』名物の雷神ぎょうざだ。醤油をつけなくてもいい味付け餃子で、口の中に放り込めば肉汁が溢れ旨味が広がっていく。ラーメンのお供にするのはもちろん、お酒のアテにしても力を発揮しそうな逸品だ。
「この店、ウマいでしょ?」
そう私に声をかけてくれたのは、私の隣にいた常連さんだ。『へのかっぱ』は店主と女将さん、そしてお客さんが織り成す一体感が心地いい。お店の方々も気さくで新参者の私も『へのかっぱファミリー』に温かく迎えられた気分だ。
「ウマかったです。また来ます」
人情食堂で過ごした日曜日の昼のひととき。私の心がじんわりと温かくなったのは、横手に春の訪れが迫ってきたからか。
いや、どうやらそれだけではないようだ。
【店舗情報】
らーめん へのかっぱ
住所:秋田県横手市前郷二番町1-24
営業時間:11時~14時、16時~21時
電話番号:0182-36-0882
定休日:水曜日