静岡県 8月14日から15日は熱海市で土石流が発生した時と同じくらいの大雨になるところも
お盆期間中は前線が停滞
8月13日の午後3時の天気図を見ると、オホーツク海と南の海上の高気圧に挟まれ、本州付近は前線がのびています。北と南の高気圧の勢力が拮抗しているため、前線が長く停滞しそうです。
気象庁が発表している大雨警報の可能性を見てみると、少なくとも17日ころまでは大雨警報が出る可能性があります。長く降り続くと土の中の水分の量がどんどん増え、土砂災害の危険性が高くなります。弱い雨の時でも災害が起こってしまう可能性があるため、来週にかけてこまめに土砂災害の危険度分布を確認し、斜面からは離れたところで過ごすようにしてください。
8月14日から15日は熱海市で土石流が起こった時と同じくらいの大雨になるところも
特に雨の降り方に気を付けたいのが8月14日から8月15日にかけてです。強弱を繰り返しながら降り続きそうです。
特に雨量が多くなるのが山沿いです。日曜日午後6時までの48時間の雨量の分布を見ると、西部や中部の山沿いは400ミリ以上が予想されています。南西からの風が強く吹き、この風が山に風がぶつかって上昇、雨雲が発達するため、山沿いで雨量が多くなりそうです。
熱海市で土石流があった7月3日にかけての大雨では48時間で山沿いで400~500ミリの雨を観測したところがありました。東部や伊豆ではここまでの雨に達しない予想ですが、西部や中部は同じくらい降るところもありそうです。7月3日にかけての大雨では、土砂災害だけではなく、川が氾濫危険水位に達したところもありました。大きな災害につながるような大雨になる可能性があります。土砂災害、川の増水に特に警戒をしてください。
8月14日から15日は雨が多くなるのは山沿いですが、平地も前線のちょっとした動きで雨が強まるタイミングが出てくるので、いつも以上にこまめに気象レーダーの確認をしてください。