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【富田林市】海外行けない今だから、近場で南米体験!絶品ペルー料理は驚くほどヘルシー

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

コロナ禍により海外旅行に気軽に行けなくなって、もう2年近く。そろそろ禁断症状が出てきました。だったら近場で旅気分を。しかも感染対策バッチリの安心できるお店でと、条件厳しいかなぁと思いながら探したのですが、ちゃんとありました。

なんと富田林にペルー料理の名店があることを知ります。矢も楯もたまらず、LINEで予約してでかけてきました。

ところで、ペルーは南米にあることは知っているけれど、そもそもどこにあるのか? お店をレポートする前に、あらためてペルー共和国についておさらいしてみましょう。

まずその位置ですが、南米大陸の北西側、太平洋に面しています。世界遺産のマチュピチュ遺跡、ナスカの地上絵でも見られる通り、紀元前からいくつもの古代文明が栄えていた文明先進国。

15世紀にできたインカ帝国は、当時、世界でいちばんの大きさを誇る黄金の王国と言われていました。しかし、その富を狙って16世紀にスペイン軍が侵攻したことにより王国は滅び、スペイン領に。そして再び19世紀に独立を勝ち取ります。

そういった歴史を背景に、多様な民族料理が融合したことによって、今では世界的な美食の国と言われるようになりました。そんなペルー料理が富田林で味わえる、これは期待が高まります。

やってきました。富田林郵便局裏にあるペルーの家庭料理 LAZOS(ラソス)さん。店主のAyuさんは、ペルー人の旦那様のお姉さんやご友人に料理を習ったり、ペルーから送られてきたスペイン語の料理本のレシピを参考に、ご自宅で料理。

旦那様の感想を元に研鑽を重ねていったそうです。そうして月1の「富田林じない市」や羽曳野の店で間借りなどをして腕を振るっていたのが評判になり、お子さんが小学校に上がるのを機に11年前に開業しました。

LAZOSというのは、ペルーの言語であるスペイン語で「絆」という意味。ペルーと日本の懸け橋になりたいという思いが込められています。看板の下に張り付けてあるのは、あの有名なナスカの地上絵。この赤いテントの下を通ると、そこはペルーです。

飛行機には乗らずに、気分は海外旅行。

玄関に入って、まずは「こんにちは」とお声掛け。手をしっかり消毒しながら、店主のayuさんのお出迎えを待ちます。ワンオペレーションで運営されているので、ここは勝手にあがらず、ゆっくりと。

階段の下にあるペルーの絵はがきを見ているだけで、ペルー気分が高まっていきます。

店内は、手前が厨房とお会計コーナー、奥が6畳の客席です。靴を脱いで店内に入ると、もともとの長屋の雰囲気は残しつつも、ペルーからのたくさんの小物で飾られていて、清潔で明るい店内になっています。

奥の用水路に面した引き戸も開けてあって、換気もバッチリ。コロナ対策のためもあって、1階は3テーブルで5名までの入店、予約優先となっているとか。2階にも客席があって、グループで6名までであれば、予約で利用できるそうです。

以前は予約制でされていた夜営業ですが、今は休止されているとのこと。

畳の上に座卓のようなテーブルが置いてあって、丸いクッションをふたつ重ねで座ります。正座しなくてもいいのがうれしいですね。今はコロナ前よりかなり少ない定員で営業されているので、四角いクッションも使い放題。

今回は初訪問ということもあって、主菜と副菜がすべて一度に楽しめる全部盛り(1,620円)を選びました。ペルーの代表的料理が、このひと皿にで味わえます。

写真上、12時の位置から時計回りでご紹介しましょう。

  1. 野菜やフルーツのセビーチェ(酸っぱいマリネサラダ)レンコン薄切りやレタス、人参、オレンジなどのドレッシング和え。
  2. Milanesa(マリネチキンのカツ、フレッシュトマトのサルサソースかけ)サクサクと揚げられたチキンカツの上に小口切りトマト等のソース。
  3. Aji de Gallina(鶏肉と黄色唐辛子のクリーム煮込み ゆで卵載せ) 細かく裂いた鶏肉のシチューのような味わい。ほんの少しだけピリ辛。
  4. Papa rellena(コロッケ ペルー風) スパイシーな肉、マッシュポテト、ゆで卵を包んで揚げたもの。
  5. Frijoles(豆の煮込み)カナーリオという白い豆のあっさりとした煮込み。
  6. Adobo con Pure( 豚肉の煮込みマッシュポテト添え)
  7. Cau Cau (モツ肉といろんな野菜のスパイシーな煮込み)

大きなお皿に盛りつけられた全部盛りは、ものすごいボリューム! 辛さはほんのり程度で、その程度にもよりますが、辛い物が苦手な人でも食べられるのではないかなと思います。

とにかく食材の種類、特にお野菜の種類が多いので、とてもヘルシーです。しかし、全部盛りは女性にとっては少し量が多い。せっかくどれも美味しいのに食べきれなかった分はお持ち帰りさせていただき、家の夕ごはんとしてワインと一緒に楽しみました。

壁や棚に飾ってある絵や小物等の調度品は、ペルーで買って来たもの。現地のご家族に送ってもらったものが多いそう。だからアルパカやニワトリなど、ペルーをイメージさせるものがたくさんありました。

料理に使う珍しい食材たちは、関東の南米食材卸のお店からわざわざ送っていただいているそうです。もう20年のお付き合いだとか。

料理以外にもドリンクやスィーツもあります。コーヒー、カモミールティー、シナモンティー、レモンパイが各210円ととてもお手頃。

Ayuさんが料理を作る時に気を付けていることは、ペルー料理はひとつひとつの料理によってスパイスが異なるので、それを間違えないで正確に作るということだそうです。

現地の味、後口はピリッとしかも辛すぎない、初めてなのに馴染みのある懐かしい味というのが、ペルー料理の持ち味。

女性シェフが料理の賞を取った現地の有名店に家族で出かけたときのこと、その店の料理を食べたAyuさんのお嬢さんが「お母さんの料理の味といっしょ!」と叫んだそうです。

私たちは、本場ペルーの有名店にも勝る味わいの料理、いわばペルーの正真正銘のおふくろの味を、この富田林で味わっているというわけですね。

ラソスさんは隠れ家とも言われている通り、アクセス方法が少しだけわかりにくくなっています。

まず、富田林郵便局まで行って、そのそば、有名ラーメン店のらばーるさんの前を通りすぎて、すぐの道を右折してください。

小さな水路をまたいでまた右折すると、2階建て長屋が並ぶ通りに出ます。その真ん中あたりに、赤と白の小さな看板が。ここがラソスさんです。

市役所や警察署、郵便本局など、市民になくてはならない施設のすぐ近くの立地、そしてその裏通りの長屋を選ばれたということ、ある意味立地戦略が凄いなぁと感嘆しました。

この長屋の他の家にも、新しいカフェや食堂が開業。隠れ家店いっぱいのとても楽しいエリアになっています。

※目の前の駐車スペースはすべて契約者のもので、お店には駐車場がないのでお気を付けください。

ラソス
住所:大阪府富田林市甲田1丁目3-28-6
開店時間:11:30~15:00頃まで営業
定休日:日、月曜日(他に臨時休業あり)
アクセス:近鉄富田林西口駅から徒歩5分
ご予約・お問い合わせ:電話での問い合わせは原則不可。店内飲食、テイクアウトは事前予約LINE @ptk 3153e で検索、友達登録のうえにご連絡ください

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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