【仙台市宮城野区】日本一「低い」山は仙台市宮城野区にあり! 日本一「低い」山を全力登山してきました。
仙台市宮城野区・若林区を愛する号外NETライターの長谷川誠です。「日本一高い山は?」と聞かれれば、皆さん誰しもが「富士山!」と答えると思います。では「日本一低い山は?」と聞かれたら、どう答えますか?
その答えは、仙台市宮城野区にあるんです!
こちらが宮城野区蒲生、干潟と海に面した日本一「低い」山、日和山の全景。登山口から山頂まで、全てが写真一枚に収まるという、なんとも可愛らしい山です。
日和山、その標高は3m。天然の山ではなく明治時代に漁師が天候を確認する(日和見する:ひよりみ‐する)ために人工的に築山された山なのだそうです。※他にも諸説あり
一時期、大阪市の天保山(てんぽうざん)にその日本一「低い」王座を奪わていました。しかし、東日本大震災による地盤沈下、津波による浸食で一時山は消失。地元住民による山の復興もあり、2014年4月に国土地理院から再び山と認定され、めでたく日本一「低い」山の王座を奪還するに至ったとのこと。
実は、それほどアウトドア派ではない私長谷川誠。登山初心者ですが、大丈夫でしょうか。登山経験はほとんどないものの「山をなめてはいけない」ということは知識として知っていますが…。
こちらが登山口。手書きの看板には「クマ出没注意!」の文字があります。これは気を引き締めなければなりませんね。冬眠前のクマは食欲旺盛だと聞いていますし。
険しい、というよりは、微笑ましい登山道を登ると、今度は「落石注意」の看板が! やはり山をなめてはいけません。滑落や落石、天候の移り変わりに気を配りながら、常に緊張感をもって登らなければいけませんね。
そして、ついに…山頂に到着、日和山を制覇しました! 普通の山頂といえば高い所からの眺望を楽しみますが、日和山は奥に広がる蒲生(がもう)干潟の絶景が楽しめるんですね。絶景かな。絶景かな。
下山は日和山の裏側、山頂から見えていた蒲生干潟の方向へ下りていくようです。
下山すると、目の前には干潟の大パノラマが…。
蒲生干潟は自然環境保全地域。東日本大震災からゆっくりと時間をかけながら、生態系を回復している最中とのこと。普通の登山と同様、ごみは持ち帰る、周囲の自然にはむやみに触れない配慮をしましょう。
サーフィンや釣りを楽しむ人達でも賑わう場所なので、入口には広い駐車場もあります。本格的な登山はちょっと…という私のような登山素人でも楽しんで散策できる日和山でした!
登頂したことを証明する「登頂証明書」も、宮城野区の高砂市民センターで貰うことができます。仙台港エリアに来た際には、皆さんも日本一「低い」山の登山、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
●日和山●
〒983-0002 宮城県仙台市宮城野区蒲生町87