牡蠣の「生食用」と「加熱用」は何が違うの?料理人の回答に…『早く教えて欲しかった!』
こんにちは、料理人のぱぷちゃんです!
皆さん、「牡蠣」は好きですか?
10月も後半に突入し、終わりを迎えようとしています。そして、気温も少しずつ下がり、温かい料理が恋しくなる季節になってきましたね。
この時期になると、「牡蠣」が美味しくなります。「生」で食べるのも良いですが、「酒蒸し」にしてプリッとした食感を楽しむのも最高です。香り豊かな湯気とともに、牡蠣の旨みが口いっぱいに広がる瞬間はたまりません!
そんな魅力的な牡蠣ですが、皆さんは「生食用」と「加熱用」の違いをご存知ですか?
今回の内容を私の「Instagram」で発信し、感想のアンケートを取ったところ、61%の方から『早く教えて欲しかった!』との回答を頂きました。
牡蠣が好きな方は、ぜひ最後までお付き合いください!
今回の目次
- 「生食用」と「加熱用」は鮮度によって決まる?
- 「生食用」と「加熱用」の違い
- まとめ
「生食用」と「加熱用」は鮮度によって決まる?
皆さんは、牡蠣の「生食用」と「加熱用」の違いは何だと思いますか?
きっと多くの方は、『鮮度が高いものが生食用、鮮度が落ちたものが加熱用』と考えているのではないでしょうか?でも実際は、鮮度だけではなく、もっと大事な基準があるのです。
つまり…「鮮度の違い」で区別されているわけではないのです!
では、一体どのような違いがあるのか?国家資格である「調理師免許」を持っている私ぱぷちゃんが、皆さんに正しい知識をお伝えします!
鮮度の違いではないとしたら、どこに違いがあるのでしょうか?
実は、牡蠣の「生食用」と「加熱用」の違いは、「養殖される海域」にあります。
「生食用」として出荷される牡蠣はもちろん新鮮ですが、それだけではありません。国が指定した「特定の生食海域」で養殖されていることが大前提です。
この海域は、定期的に水質検査が行われており、汚染のリスクが極めて低い環境であることが確認されています。さらに、保健所が立ち入り検査を行い、生食用として扱うための厳しい基準をクリアした施設で処理されて初めて「生食用」として出荷されるのです。
一方、「加熱用」の牡蠣は、これほど厳格な管理を必要とせず、一般的な海域で養殖され、加熱を前提に出荷されるため、食中毒のリスクを避けるために必ず加熱してから食べる必要があります。
まとめ
- 「生食用」と「加熱用」は、鮮度ではなく養殖される海域の違いで区別される。
- 生食用は、国が指定した特定の生食海域で養殖され、厳しい衛生基準をクリアしている。
- 加熱用は、一般的な海域で養殖され、加熱を前提に出荷される。
- 加熱用の牡蠣は、必ず火を通して食べることが重要。