【富田林市】ついに反対側も!昨日10日近鉄喜志と富田林駅間に開通した高架線をさっそく体験してきました
先日こちらの記事にしましたように、近鉄長野線の喜志駅と富田林駅の間は、片側の古市・あべの橋方面に向かう線路だけが高架でした。
しかし昨日10日の始発から、いよいよもう片方の河内長野方面行きの線路も高架の使用が始まりました。
というわけで、新たに高架になったところがどう変わったのか、実際に電車に乗って車窓の様子を見てきました。
これは富田林駅を出て喜志駅に向かう途中です。本当は高架線を走っている対向車が撮影できればと思ったのですが、残念ながらそこに行くまでに対向車がきてしまったようで、途中ですれ違ったシーンを撮影しました。
今回は運転席が見える先頭に陣取りました。この電車は1年前から高架線となっている左側の線路を走っています。
そして右側の線路は、昨日から新たに高架線の走行が始まった方です。
しばらくすると高架線が見えてきました。隣も高架線に向かって線路が伸びているのがわかります。
このように一昨日まで使っていた、右下側に向かう線路が切り離されているのがわかります。
電車は高架線に入りました。今回はまず喜志駅に行きました。
それから富田林駅に戻るタイミングで、新しく高架線になった部分を実際に乗ってみようと思います。
高架線が終わり、喜志駅が見えてきました。右側を見ると、一昨日まで使用していた線路が右側にあるのがわかります。
完全に切り離されているのがわかりますね。
喜志駅に到着しました。反対側の線路がまっすぐ高架方面に向かっているのが、駅から見てもわかりますね。
では、つい先日まで稼働していた踏切はどうなったのでしょうか?
ということで、レインボーホール前の高架下に到着しました。「踏切解除 段差あり」という看板があります。
数日前は「この先踏切あり」という看板がありました。まずここが違いますね。
線路は残っています。しかし、もう立ち入り禁止として仮柵がつけられて封鎖されています。
電車が走っていた数日前と見比べても違いが一目瞭然ですね。
線路はまだつながっているのに閉鎖されている踏切跡を見ると「もうこの線路に電車が走らないんだ」と、少し感慨深くなりました。
もうひとつ、踏切のゲートはすでに取り外されています。
さて、実は踏切跡を見る以外に目的があってここに来ました。
この日は、主に地元に住んでいる人を対象とした完成式典が行われるという情報を得ていたのです。
今回、取材許可をいただいたので足を運んだのです。
式典開始は10時30分からですが、すでに多くの人が集まっています。
こちらは、かつて使われていた看板のようです。
こちらには今回の高架化完成に関するお祝いメッセージと切替工事の様子と、この日の早朝、始発電車の時に行なわれた喜志駅での記念式典の様子を写真にしたものが飾られていました。
式典会場には椅子が設けられ、地元の方々が座っています。今回は地元喜志小学校の児童の姿もありました。
受付で記名した後に、こちらの資料をいただきました。
こちらが内容です。どういう風に工事が行われたのかを図示していて、また事業のこれまでの経過について記載があります。
完成式典ですが、この日で事業が終わりではなく、使用しなくなった線路の撤廃のための工事があるので、事業完了は来年度末ですね。
これは最後のページです。この事業をおこなったことで、交通渋滞がなくなり、交通事故防止につながるのではと期待されています。
さあ、いよいよ式典が始まるようです。
司会者の方により、式典の開会が宣言されました。
式典が始まると、それを待っていたかのように高架線に電車が走っています。
大阪府副知事のあいさつです。
浦野衆議院議員のあいさつです。
鈴木府議会議員のあいさつと続きます。
この後、関係者の方から事業の経過についての話がありました。このときも高架線には電車が通過していきます。
挨拶と説明の後、いよいよお待ちかねのくす玉割りです。
ここでは小学生の児童も参加します。
ここで特別ゲスト?もずやんととっぴーが登場しました。
みんなが揃ったところでいよいよくす玉が割られます。
さあ、カウントダウンが始まりました。
動画も撮影しました。
無事にくす玉が割れました。これで30分程度の式典は終了です。
ただ私の後ろのほうで「あと、3分待ってくれたら」と、現場で作業をしている方の声が聞こえました。3分待ったらちょうど電車が高架線を通過する時間と一致したのでしょう。
式典が終わりましたので、今回はもうひとつのバイパスのほうの踏切跡を見てきました。
こちらです。粟ヶ池バイパスと大坂外環状線(国道170号線バイパス)とを遮断していた踏切も役目を終えたため、車がそのまま通り過ぎていきます。
このようにもう電車はこないので封鎖されています。ただまだ踏切があった時代の名残りというわけでもありませんが、何台かの車が、踏切があった時のように、手前で一時停止している姿が印象的でした。
まだ始まったばかりですが、粟ヶ池バイパスの車の流れがどう変わるのか楽しみですね。
というわけで、いよいよ新しくなった高架線がどんな様子なのか、実際に乗ってみることにします。
駅のホームに到着すると、ちょうど喜志駅から電車が出たところのようです。
いつもなら「残念」ですが、今回はむしろ、高架線を上がっていく電車の後姿が撮影できたのが良かったのかなという気がしました。
というわけで次の電車に乗り込みました。ドアが閉じて喜志駅を出発しました。
駅を出て走り出すと隣に線路が見えます。この線路が一昨年まで使用していた線路ですね。
電車は新しい高架線を上がっていきます。
完全に高架線の上まで登りました。
あれは先ほどの式典会場です。
いつも通っているレインボーホール前の道です。ここからでも踏切が廃止されているのが見えます。また粟ヶ池が見えてきました。
粟ヶ池は今まで低い位置から見えていましたが、見下ろすように見えます。そのためか池全体が見えますね。
これまでも反対側の線路を走っている電車から粟ヶ池を見下ろせましたが、途中に線路があるために少し距離がありました。今回はそれがないので、粟ヶ池が電車から一望できます。
粟ヶ池バイパスの真下を通過しました。もう踏切で遮られることなくスムーズに車が動いています。
運転席のほうの様子はこのようになっています。
粟ヶ池の端で高架が終わります。これを見て、撤去するのは線路だけでななく架線部分もだと改めて気づきました。
高架が終わりました。
ちょうど前の線路との接続部分です。ここからは従来と同じ線路を走ります。
喜志駅を出発した電車が高架を走行している様子を、先頭から動画に撮りました。
というわけで、完全高架化になった、喜志駅と富田林駅の間を実際に電車に乗って、体験してきました。喜志駅を出発した電車は軽快に高架線を走り抜け、無事に富田林駅に到着しました。
近鉄長野線喜志駅と富田林駅の間の高架線
住所:大阪府富田林市粟ヶ池町附近
アクセス:近鉄喜志駅から電車で1分以内、富田林駅から電車で2分程度
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