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【葛飾区】ミズキンバイが池を一面黄金色に染める!水景色が涼しげな堀切菖蒲園は夏の散策に最適

ASA24ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

花菖蒲の名所として名高い「堀切菖蒲園」は、初夏の花菖蒲だけでなく、四季折々の花が楽しめる憩いの場です。現在、園内の「睡蓮池」では抽水植物の「ミズキンバイ」が見頃を迎えており、水面を黄金色に埋め尽くすような光景が見られます。涼しげな水景色は、夏の散策におすすめです。
(写真はすべて2024年8月1日撮影)

夏の堀切菖蒲園
夏の堀切菖蒲園

京成線の堀切菖蒲園駅から徒歩10分ほど、閑静な住宅街に、端正な日本庭園の堀切菖蒲園があります。花菖蒲の花期が終わった園内は、すっかり落ち着いた佇まい。花菖蒲の圃場では、無数の尖った葉が空に向かって勢いよく伸びています。葉の間に目を凝らすと、今なお咲いている花菖蒲もぽつりぽつりと見つかります。

真夏の圃場でひっそり咲く花菖蒲
真夏の圃場でひっそり咲く花菖蒲

正門を入って左に進み、「静観亭」の前を通って東の奥へ足を運ぶと、ひょうたん型の「睡蓮池」と「杜若池」が目に飛び込んできます。向かって右側の杜若池を見ると、水面は明るい黄色の花でいっぱい。湿地や浅い水中に生育する抽水植物の「ミズキンバイ」が、池を埋め尽くすように可憐な花を咲かせているのです。

杜若池
杜若池

杜若池の水面を覆うように咲くミズキンバイ
杜若池の水面を覆うように咲くミズキンバイ

梅のような形の5枚の花弁が端正なミズキンバイは、小さいながらもぱっと目を引きます。花は一日で散ってしまいますが、無数の黄色い花が水面を覆う様子は、まるで花模様の絨毯が広がるようです。
ミズキンバイが自生しているのは、日本では神奈川、千葉、長崎、高知の4県のみ。絶滅危惧種Ⅱ類に指定されています。こちらの杜若池に植栽されたミズキンバイは、毎年夏から秋にかけて、花菖蒲が終わった園内に彩りを添えています。

明るい黄色の花びらがよく目立つ
明るい黄色の花びらがよく目立つ

池の水が涼しげな園内には、たくさんのトンボの姿が見られます。この日もミズキンバイやスイレンの葉の上を、シオカラトンボがひっきりなしに飛び交っていました。夏らしい光景に和みます。

杜若池の水草に止まるシオカラトンボ
杜若池の水草に止まるシオカラトンボ

圃場が広がる園内は、あちこちに屋根の付いた休憩場所があります。睡蓮池と杜若池の北にはL字型の藤棚があり、生い茂る藤のつると葉の下にはベンチが並んでいます。藤の木陰で風に吹かれながら池を見ると、夏の暑さもしばし忘れそうです。

藤棚のベンチからの眺め
藤棚のベンチからの眺め

暑さが厳しい日には堀切菖蒲園を訪れて、池を明るい黄色の花で埋め尽くすミズキンバイを眺めてみるのはいかがでしょうか。涼やかな光景に癒されます。

名称: 堀切菖蒲園
所在地: 東京都葛飾区堀切2-19-1
電話番号: 03-3697-5237
開園時間: 9:00~17:00
休園日: 年末年始(12月29日~1月3日)
入園料: 無料
アクセス: 京成線 堀切菖蒲園駅から徒歩約10分
公式案内: https://www.city.katsushika.lg.jp/institution/1000096/1006888.html

ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

出版社に11年勤務後、2009年にシンガポールに転居。東南アジアの文化と料理にハマる。2013年に帰国した後は日本文化に改めて関心を深め、今は東京の下町情緒が大好き。葛飾区の素敵なところをどんどん広めたいです。

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