【秋田県由利本荘市】クリームソーダが名物!世代を超えて愛される「純喫茶サモワール」
こんにちは!地域情報発信ライターの佐藤らなこです。
日中はまだ暑いですが、朝晩は涼しくなり、秋の気配が少しずつ感じられるようになってきました。個人的には春と秋が長いと嬉しいんですが。
しかし、あっという間に9月です。なんだかんだで時の速さも感じます。時間を忘れてゆっくり過ごした~い、ノスタルジックに浸りた~いという気持ちになり、とある場所へ初めて足を踏み入れました。
本日は、由利本荘市にて世代を超えて愛されている「純喫茶サモワール」をご紹介いたします。
純喫茶サモワール
純喫茶サモワール(※以下「サモワール」と表記します)は、JR羽後本荘駅から徒歩5分程のところにあります。脇道に少し入ったところにあるので、その存在を知らなければ行き着かないかもしれません。
かくいう私もサモワールを目指していたにもかかわらず、1度通り過ぎてしまいました(笑)
店内の様子
中に入ると、店主さんが明るく出迎えてくれました。訪問したのは平日のお昼12時頃。常連さんと思われる方お一人がカウンター席で店主さんと談笑していました。
店内には2~4人で座れるテーブル席が4つ、カウンターにも7席あります。
1964年に営業を開始したサモワール。もうすぐ60年になるということですね!建物は創業当時のまま。壁や天井の曲線や柱などその独特な内装に魅了され、首都圏からわざわざ来られるお客さまもいらっしゃるとのこと。
壁に埋め込まれたスピーカー、井戸水を機械の中に通して冷たい空気を送風するタイプの年代物のクーラー、 タータンチェック柄の床など、古きよき時代を感じられるものが至るところにあります。
詳しいことはわからなくても、つい見入ってしまいます。
テーブルのうちのひとつは、ゲーム台です。昭和生まれの私は懐かしさを感じてしまいました。子どもの頃、家の近くにあった銭湯のロビーにこのゲーム台があったなぁ。
私のように昔を懐かしんで来られるお客さまもいれば、昨今の昭和レトロブームの影響もあり、その当時を知らない若い世代の方々もお店に来てくれているとのことでした。
小さい頃にお母さんと一緒に来たことがあって、今は友達と一緒に自転車で来てくれる学生さんもいるそうです。
店主さんのお話を聞き、サモワールは世代を超えて愛されている喫茶店であることがわかりました。
店内に飾られている調度品もとてもおしゃれです。店主さんのセンスの良さがうかがえます。
ステンドグラス風の窓から差し込む自然の光と、あえて黄色く暖かい光にしているというライトに照らされた空間は、明るすぎず暗すぎずとても心地よいです。
例えば一人で静かにコーヒーを飲んだり、店主さんとときどき言葉を交わしたり、誰かと一緒でも小さな声で穏やかにおしゃべりしたり、そんな過ごし方が似合う場所のような気がしました。
メニュー
さて、この日は軽めのランチが目的でした。
サモワールのメニューは多くはありません。主に焼きそば、焼きうどん、ピザトースト、チーズトーストの4種類。コーヒーや紅茶とのセットだとお得になるようです。
飲み物は17種類。コーヒーや紅茶、ココア、レモンスカッシュやクリームソーダなどがあります。
クリームソーダ
サモワールのような喫茶店では、やっぱりクリームソーダを注文したくなります。それこそ私は子どもの頃からクリームソーダが好きでした。アイスクリームと炭酸と鮮やかな緑色に惹かれてたのかな。
ソーダもアイスクリームも甘すぎず、やさしい味。ぷかりと浮かぶアイスクリームはつるんとしていて、その見た目にもなんだか昭和を感じました。
ソーダを飲んで、アイスを食べてを交互に繰り返し、最後はソーダにアイスが溶けて混ざったところをごくごく飲む。は~、大人になった今もなんだか幸せです。
チーズトースト
クリームソーダだけではお昼ごはんにはならないので、今回はチーズトーストも注文しました。横に添えられているのは桃です。これはおそらくサービスで、その時により添えられるものは異なると思われます。
シンプルなチーズトーストなのですが、アツアツで提供され、食べごたえもあり、しっかりお腹にたまりました。
現店主の佐藤さんは4代目で、これまでの店主さんの中で最も長い42年もの間お店を営んでいます。初めて訪れた私にも気さくに話しかけてくださり、心地よく滞在することができました。
なお、店主さんお一人で切り盛りしていらっしゃるので、混雑時はお待たせする場合があるとのことです。
サモワールはこの雰囲気に浸りながらゆったり過ごすのがぴったりな喫茶店だと思うので、ぜひ時間にゆとりがある時に足を運んでみてください。
【純喫茶サモワール】
住所:秋田県由利本荘市谷地町60
電話番号:0184-22-3800
営業時間:10:00~17:30
定休日:木曜日
駐車場:あり