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HSP気質の『デメリット』を克服するための3つの方法とは!?

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

私は普段、精神科での外来を行い、インスタやvoicyにてHSP気質に関する発信を行なっています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)

HSPについて、あなたはどのような印象をお持ちですか?

「繊細で傷つきやすい」

「いつもネガティブ」

「人見知りが激しい」

など、どうしてもデメリットが思い浮かんでしまうのではないでしょうか?

また、HSPについてあまり理解していない人からすれば、漠然と「めんどくさそうな人」というイメージがあるのかもしれません。

HSP気質を持つ人は、どちらかというと少数派であるため、周囲からの理解が得られず、生きづらさを感じる方も少なくありません。

そこで今回は「HSPがなぜ生きづらさを感じてしまうのか?」を考えるため、HSPであることのデメリットについて焦点を当てたいと思います。

HSP気質であることのデメリット

HSPには長所がたくさんあります。

しかし、それと同じくらい短所もあるのだということを、理解しておかなければなりません。

耳の痛い話ではありますが、HSPの欠点を理解し、上手くコントロールできれば、生きづらさを解消できる糸口になるのではないでしょうか。

では、早速見ていきましょう!

常に気が張っているため、疲れやすい

HSPは常に神経を研ぎ澄ましているため、気が休まることがありません。

息抜きが苦手なので、一日が終わる頃にはクタクタに疲れてしまいます。

失敗を引きずってしまう

ミスをしたり、注意を受けたりすると、そのことが頭から離れず、何日間も気に病んでしまうこともあるのではないでしょうか。

また、失敗をきっかけに自己嫌悪におちいることも多く、長引くと思わぬ病気につながる恐れがあるので、注意が必要です。

睡眠時間が長い

何事も全力で取り組むことが多く、脳を酷使してしまうため、人よりも疲れやすく、長い睡眠を取らなければ、体力を保つことができません。

他人軸で生きてしまいがち

人の意見を優先するため、自分の思いがブレてしまいがちです。他人は他人、自分は自分と割り切り、日頃から流されないという意思を持つことが必要になります。

ハラスメントやマウンティングに遭いやすい

気を遣って、意見をはっきりと言わないと「この人なら何をしても怒らないだろう」と思われてしまうことになります。

嫌だと感じることは、きちんと伝えていくように心がけましょう。

自己肯定感が低い

ほとんどのHSPはいつも自信がなく、自分への評価がとても低いように感じられます。

性格なので、急に変えることは難しいかと思いますが、小さな成功体験を増やすことで、落ち込む頻度を減らしていきましょう!

HSPのデメリットを克服するには?

HSPの大多数は「性格なのだから仕方がない」と考え、我慢してしまう傾向があります。

しかし、耐え抜いた結果、生きづらさを克服するどころか、ストレスを溜めてしまい、病気を発症してしまうケースがあります。

では、HSPであることのデメリットをどのようにして解消すれば、ストレスを感じることなく過ごすことができるのでしょうか?

いくつか紹介します!

①環境を選ぶ

「頑張っていれば何とかなる!」と自分を酷使することは禁物です。

HSPは合わない環境下では、実力を発揮できず、ストレスを溜める一方になりがちです。

自分の感覚を肯定し、心地の良い場所、共感できる人とのつながりや、時間を増やすよう心がけてみて下さい。

環境が変われば、表情や心のゆとりもきっと変わってくるハズです。

②相談する

HSPは完璧主義者が多く、何でも自分でやろうとしがちです。

調べたり、準備をしたり、極力自分の力でやってみて、どうしても不可能な場合は最終手段として誰かに相談するようにしていませんか?

最後の最後で人を頼るのではなく、調べていく段階でこまめに人に相談すれば「自分で何とかしなければ!」と雁字搦めになることは避けられるかもしれません。

悩みや心配事は少しずつでも発散した方が効果的です。

普段から相談しやすい人を見つけておくようにしましょう。

③本音で生きていく

自分を抑えたり、変えたりするのではなく、自分本来のまま生きていける環境を見つけましょう。

「親の期待を裏切ることになる」「友人が離れていくかもしれない」など、他人の機嫌を取るばかりでは、自分の人生を歩むことは困難です。

まずは今までの自分を受け入れ、十分に褒めてあげてください。

そしてこれから「自分自身がどうありたいのか?」を第一に考えて、少しずつでも行動していけば「生きやすさ」を手に入れることができるのではないでしょうか。

まとめ

今回はHSPのデメリットについて触れてみました。

人は自分の欠点から目を背くか、もしく気付かない人の方が多いものかもしれません。
しかし、HSPは常日頃から自身の欠点と向き合い、努力したり心を傷つけたりしながら立ち向かおうとしています。

そうした積み重ねが「生きづらさ」につながっていることは否めませんが、短所を長所に変える工夫をすることで、能力を高め、活かせる環境を整えていけるのではないかと考えています。

今回紹介したもの以外にも、自分自身の中で課題とするものがきっとあるかと思います。

「HSPなのだから仕方がない」で終わらせるのではなく「HSPを活かせる」方向へ人生をシフトしていきましょう!

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あなたの気持ちが楽になりますように♪

精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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