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新しい川崎市役所の復元棟 空中回廊に屋上庭園、歴史展示や旧市長室など見所たっぷり 【川崎市川崎区】

Ash俳優・吟遊詩人(川崎市)

こんばんは!

武蔵小杉と川崎を行ったり来たりしながら、川崎市内のトレンド&カルチャー情報をほぼ毎日更新しています、俳優のAshです。いつか酒場放浪記のプロデューサーに見つかって、琵琶を弾き歌いながら酒場をめぐる番組に出演するのが夢!(笑)

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さて、この記事は、川崎の新しい市庁舎を取材した記事の後編になります。高層階から順にレポートしてきましたので、まだ読んでいない、という方はぜひ前編、中編も読んでみてください。(順番はこの通りでなくても大丈夫♪)

では、低層階に行ってみましょう♪

復元棟を含む低層階

低層階は、前面に復元棟、後背に高層棟という構造になっています。

復元棟は、昭和13年(1938年)に竣工した川崎市庁舎を再現した形で復元されています。

こちらが川崎市のサイトにある、旧本庁舎です。

川崎市ウェブサイトより
川崎市ウェブサイトより

なるほど、いいところをちゃんと残しつつ、今風になってますよね。

内部には高層棟と復元棟をつなぐ回廊が

6階以上には執務室があることを先日の記事では書きましたが、4、5階は機械室のため立ち入りはできません。

1〜3階部分が、高層棟と復元棟が合体した形になっていて、市民にも親しめる機能がたくさん詰まっています。

2階部分、3階部分には、高層棟と復元棟を併せてぐるりと取り囲むように回廊ができています。3階部分は両棟の間にあるホール、アトリウムが大きな吹き抜けになっています。

高層棟サイドの回廊から、2階のホールを見下したところ
高層棟サイドの回廊から、2階のホールを見下したところ

回廊からこうやって階下を見下ろせるので、まさに空中回廊。

回廊の外側部分には、執務室や会議室もあります。

特に復元棟側の会議室は、こんな感じで旧本庁舎の面影を残しつつ、スライドドアで可変になっていて、使いやすそうですね。

屋上庭園

さきほどの動画の回廊を奥まで進んで… 突き当たりまでいくと、外に出られます。

時計塔の横に、小さな屋上庭園がありました。 

小ぢんまりとした庭園ですが、緑があるのはなんかほっとしますね。

時計塔

時計塔を見上げながら、休憩ができるながーいベンチもあります。

一休みしていたら、風が強くて帽子を舞い上げられてしまいました(汗)

時計塔は、かつては物見櫓としての機能も果たしていたようですが、今はそれより高い建物に囲まれて、なんだか可愛い存在ですね。

2階部分へ

では、2階へいきます。

屋上庭園の入り口付近にある階段から、先ほど見えていた2階のホールのすぐ横に降りられます。

ちょっと時間がなくなってきたので、このあたりから駆け足で…(笑)。

旧市長室

2階復元棟側の見所は、なんといっても旧市長室!!

わー、なつかしい!

とは書いてみましたが…。

阿部前市長のときにも、なんどか足を運んでいるはずなのに、なんとなくうろ覚えですw

左に写っている暖炉を拡大すると、こんな感じの透かし彫りが。

海、橋、工場、富士山。

まさに川崎のイメージで作られているものですね。

「この石はどこ産なんですか」「すみません、それは追えていません」という記者さんと、市担当者のやりとりもありました。

市長椅子には実際に座れるので、記念写真を撮るのにいいですね。

防災機能も充実

そして2階の高層棟側には、制振ダンパーが見られるようになっている箇所があります。

防災センターもその奥にあり、すでに稼働していました。

本庁舎の建物をウォッチングしている方々を、またウォッチングさせていただくという…(笑)

記者クラブ、記者会見室なども、高層棟側のこの階にありました。

旧本庁舎歴史展示

アトリウムの吹き抜けに設置された階段から、1階へおりていきます。

この階段はコンビニのすぐ横に降りる設計ですが、コンビニはまだできていませんでした。

表玄関へと繋がる、前室の横に、旧本庁舎の歴史展示があります。

棟札

この棟札は、長くどこにあるかわからなくなっていて、講堂の天井裏から発見されたそうです。

旧本庁舎の松杭

わたしが驚いたのは、こちらの松杭。

旧本庁舎が工事に着手した昭和11年頃に一般的な工法だった松杭を打ち込む方法。長さ5m、太さ25cm程度の松の丸太が、合計約1,200本打ち込まれていたそうです。

このあたりは地下水位が高く(地表から2m程度で地下水が染み出るそう)、松杭は地下水に水没していれば腐らないんだそうで、とても綺麗な状態で保たれていたということです。

80年も本庁舎を松杭が支えていたとはすごいですね。

玄関

内側の前室から見たところ。レリーフなどは前の庁舎のものをはめ込んでいるそうです。

前の庁舎って、前室が異様に暗かったので何も見えてなかったんですが、明るいとこんな感じだったんですねえ。

外側から

外に出てみました。この表札も見覚えがあります。

旧庁舎から流用したそうですが、これは昭和13年のときにはなかったもの、と職員の方が言っていました。

場所のタグ

外構の舗装された地面に、いろいろ埋め込んであります。

これは、川崎市内各区にある、名所旧跡がタグ付けされているとのこと。 

これは中原街道。

歴史のタグ

同様に歴史のタグ。いろいろな出来事が年代ごとに川崎100年の歴史を刻んで、埋め込まれています。

表玄関からずいぶん斜めのラインで埋め込んであるなあ、と思ったら、これは昔メインストリートだった京急通りに沿って埋められてるんだそう。

京急通りには今も先日ご紹介したおさやんをはじめ、たくさんの飲食店があり賑わっていますが、なるほど、かつてはこちらがメインストリートだったんですね。

川崎市ウェブサイトより
川崎市ウェブサイトより

こちらは、一本北側になりますが、市役所の裏を走る稲毛神社の参道。

私の定宿・ホテル縁道さんから見える市役所の景色もすっかり様変わりですね。

新しい庁舎は、10月くらいから徐々に機能が整ってくるそうです。

来年、市制100年を迎えるその前に、新しい市庁舎が稼働し始めることができそうで、よかったですね。

前室のとなりあたりには、カフェも入る予定ですし、市役所が市民にとって入りやすい場所になると素敵だと思います。 

これにて、新生・市庁舎のレポ終了です〜。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました! 引き続きフォローよろしくおねがいします♪

川崎市役所
住所:川崎市川崎区宮本町1
新市庁舎に関するお問い合わせ:044-200-0530(川崎市総務企画局本庁舎等整備推進室)

俳優・吟遊詩人(川崎市)

琵琶を弾き歌う俳優です。世界80都市を旅した結果、日本文化を愛しています。旅と出会いと美味しいお酒がインスピレーションの源。MCアマビエちゃんはアマエビちゃんにメタモルフォーゼ。フラットで差別のない目線で記事をお届けしたいと思っています。Stay tuned!

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