オートバイのあれこれ『“やかんタンク”が“ストリームライン”に!ホンダのホークⅢ』
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今日は『“やかんタンク”が“ストリームライン”に!ホンダのホークⅢ』をテーマにお送りします。
1977年(昭和52年)、ホンダは『CB400FOUR』(ヨンフォア)の後継モデルとなる『CB400T ホークⅡ』を発売。
ホークⅡは並列2気筒エンジンでありながらも、ヨンフォアの4気筒エンジンを上回る高回転高出力を実現しており、ホンダの技術力の高さをうかがい知れるモデルでした。
そのホークⅡの派生モデルとして翌78年に登場したのが、今回ピックアップする『CB400N ホークⅢ』になります。
ホークⅢは簡単に言うとホークⅡの走行性能をさらに追求したモデルで、トランスミッションがホークⅡの5速から6速化されたほか、フロントブレーキがシングルディスク式からダブルディスク式へ変更されるなどしていました。
(なお、エンジン自体に改変は無く、形式や排気量、スペック等は全てホークⅡのものと同一)
そして、そうした性能面でのブラッシュアップとともに行われたのが、スタイリングデザインの刷新でした。
画像を見て分かるとおり、ホークⅡは他に類の無い個性的な外観をしていましたが、ホークⅢには後から登場する『CB750F』にも通ずるデザインが採用されました。
「ストリームライン」と呼ばれた燃料タンクからテールカウルまでがひと続きとなった外装デザインは、当時としてはかなり新鮮。
エンジンやフレームといった基本フォーマットはホークⅡとほとんど変わらなかったものの、この大胆な“イメチェン”によりホンダはホークⅢをホークⅡからきっちりと差別化させることができたのでした。
ちなみにこの後、ホンダはこのホークⅢをさらにグレードアップした『スーパーホークⅢ』をリリースしますが、こちらに関してはまたの機会にご紹介します。
画像引用元:本田技研工業