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オートバイのあれこれ『“やかんタンク”が“ストリームライン”に!ホンダのホークⅢ』

Rotti.モトエンスー(moto enthusiast)

全国1,000万人のバイクファンへ送るこのコーナー。

今日は『“やかんタンク”が“ストリームライン”に!ホンダのホークⅢ』をテーマにお送りします。

1977年(昭和52年)、ホンダは『CB400FOUR』(ヨンフォア)の後継モデルとなる『CB400T ホークⅡ』を発売。

▲77年にリリースされたホークⅡ。2気筒ながらハイスペックを誇った
▲77年にリリースされたホークⅡ。2気筒ながらハイスペックを誇った

ホークⅡは並列2気筒エンジンでありながらも、ヨンフォアの4気筒エンジンを上回る高回転高出力を実現しており、ホンダの技術力の高さをうかがい知れるモデルでした。

そのホークⅡの派生モデルとして翌78年に登場したのが、今回ピックアップする『CB400N ホークⅢ』になります。

▲ホークⅡの“後継”ではなく“派生種”として作られたホークⅢ。外観が一新されていた
▲ホークⅡの“後継”ではなく“派生種”として作られたホークⅢ。外観が一新されていた

ホークⅢは簡単に言うとホークⅡの走行性能をさらに追求したモデルで、トランスミッションがホークⅡの5速から6速化されたほか、フロントブレーキがシングルディスク式からダブルディスク式へ変更されるなどしていました。

(なお、エンジン自体に改変は無く、形式や排気量、スペック等は全てホークⅡのものと同一)

そして、そうした性能面でのブラッシュアップとともに行われたのが、スタイリングデザインの刷新でした。

画像を見て分かるとおり、ホークⅡは他に類の無い個性的な外観をしていましたが、ホークⅢには後から登場する『CB750F』にも通ずるデザインが採用されました。

▲79年にデビューしたホンダのスーパースポーツ・CB750F。ホークⅢとよく似たデザインだった
▲79年にデビューしたホンダのスーパースポーツ・CB750F。ホークⅢとよく似たデザインだった

「ストリームライン」と呼ばれた燃料タンクからテールカウルまでがひと続きとなった外装デザインは、当時としてはかなり新鮮。

▲外装パーツが流れるように連なるデザインが、スポーティな雰囲気を放っていた
▲外装パーツが流れるように連なるデザインが、スポーティな雰囲気を放っていた

エンジンやフレームといった基本フォーマットはホークⅡとほとんど変わらなかったものの、この大胆な“イメチェン”によりホンダはホークⅢをホークⅡからきっちりと差別化させることができたのでした。

ちなみにこの後、ホンダはこのホークⅢをさらにグレードアップした『スーパーホークⅢ』をリリースしますが、こちらに関してはまたの機会にご紹介します。

画像引用元:本田技研工業

モトエンスー(moto enthusiast)

バイクを楽しむライター。バイク歴15年で乗り継いだ愛車は10台以上。ツーリング/モータースポーツ、オンロード/オフロード、最新バイク/絶版バイク問わず、バイクにまつわることは全部好き。

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