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「私ってHSPなの?」あなたのモヤっとをスッキリ解消!【まとめ記事】

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医のしょうです。

私は普段精神科で外来診療をしながら、インスタにてHSPに関する情報の発信も行なっています!インスタにも遊びにきてね♪

たくさんのHSPの方と接する機会が多く、その中でよく耳にする悩みがあります。

「自分はHSPだけれど原因ってなんだろう…。」

「HSPって病気なの?治し方は?」

「実はHSPってよくわからないかも…。」

そのように思っている方が多くいらっしゃいます。

今回はそんな方にもわかりやすくHSPの特徴について解説しますね!

この記事を読んでHSPについてなんとなくモヤっと感じていた疑問をスッキリしましょう!

この記事を読んで欲しい人

・HSPについて知りたい人

・自分がHSPではと悩んでいる人

この記事を読むメリット

・HSPについてわかる

・自分がHSPかどうかわかる

この記事の信頼性

・普段の精神科外来での診療に加え、インスタで5万人以上のフォロワーさんと関わっている精神科医しょうがお伝えします。

HSPの特徴についての疑問「HSPってなに?」にお答えします!

HSPに原因はあるの?

HSPの方の脳内の『扁桃体』は生まれつき過剰に反応する可能性について言われています。

この『扁桃体』は感情の中枢部分で、おもにイライラや不安、恐怖を感じとります。

「あぶない!」と危険を察知することは生きるためにはとっても大事ですよね。

この『扁桃体』が人一倍過剰に反応することが、HSPさんの敏感さや繊細さをしているのでは?という説があるんですね

「気にしすぎ」「神経質だ」などといわれても、HSPさんにとっては自然な反応なのです。

そして「扁桃体」の過剰反応は生まれもったものなので、コントロールをして弱めることはできません。

HSPは病気なの?

HSPは病気ではありません。

そしてHSPというのは病名でも障害でもありません。

「病気じゃない…そうしたらHSPって一体なに?」と思いますよね。

実はHSPとは気質をあらわした心理学の用語です。

そしてHSPはアメリカの心理学者のエレイン・アーロン博士が提唱した言葉です。

ハイリー・センシティブ・パーソン(Highly Sensitive Person)の頭文字をとり、HSPと呼ばれ、日本語にすると「とても敏感な人、繊細さん」という意味ですね。

原因もわかって病気ではないと知ると、

「どうやって解消したらいいの?」と不安に思う方や

「病気じゃなかった!安心した!」

そのように人それぞれ感じていただけたと思います。

次はHSPさんにとって重要な4つの特徴について解説いたします。

HSPの重要な特徴4つについて解説

これから解説する4つの特徴は、HSPの方は4つともすべて当てはまるものです。

この4つの特徴は『DOES』といい、アーロン博士がHSPさんかどうかを見極める助けになるようにと考案したものです。

それではひとつずつ解説していきますね。

D:ものごとを深く処理する(Depth of Processing)

HSPさんはひとつのことを深く考えることができます。

ものごとをさまざまな角度から見ることができる力、ひとつのことに集中できる力があるといえます。

その力を発揮して考え込んでしまい悩むこともありますね。

あるHSPさんに深く考えることについて聞いてみたところ

「例えばですが『りんごについて考えましょう!』といわれたら、

『赤い果物です。』と答えたあとに頭では、

・でもりんごって赤くないのもあるな。

・産地ってどこだろう。

・青森のりんごジュースって甘いけど、すべて甘いわけじゃないよね。

・りんごって年中売っているもの?

・りんごって丸いというけど独特の形だよね…。

このように答え以外の無意味だなと思うことを考えることがあります。」

このような答えがありました。

話を伺ってみると意識して考えるというより無意識に行っているようです。

悩みについて考えたとき、すぐに解決できないことを落ち込むまで考えてしまうことも…。

情報処理の力が強いため疲れやすいので注意してくださいね。

O:刺激に過剰に反応する(Overstimulation)

光や音をキャッチするときに人一倍神経がたかぶりやすいため、思っている以上にびっくりすることや光のまぶしさで辛くなることも。

そのような外から受ける刺激をあらわしている気質です。

強い光や激しい音が続き、たくさんの人の話し声が常に入ってくるような場所はくたくたになる恐れもあります。

夜の車の運転は、対向車のライト・建物や看板の光、走っているので景色がどんどん流れていくのでその分刺激の量も多くなりますね。

過剰に反応したあとでさらに落ち着くまでに時間がかかるのも特徴のひとつです。

E:人の感情に反応しやすい 共感力が高い(Emotional Reactivity)

怒っている人や悲しんでいる人、悩んでいる人など感情が強く揺さぶられている人に影響を受けやすいことをあらわしています。

怒鳴り声が聞こえただけでドキドキしてしまうことも…。

直接自分が怒られていなくても声から「怒り」を感じとってしまうのです。

もちろん、楽しい!嬉しい!という感情も受け取ることができます。

友人の楽しそうな雰囲気に気づくことがありませんか?

自分のことのように喜べる感覚を持っているので、一緒になって喜びやワクワクを分かち合える力でもありますね。

S:ささいなことにも気づく 鋭い感覚(Sensing the Subtle)

五感の鋭さをよくあらわした気質です。

強い光や大きな音とは違った、小さな音やちょっとした変化に気づくことができる気質です。

敏感なために苦手な香りを感じる力も強く「嫌な匂いだな…。」と自分の中に落とし込む時にも力が発揮されます。

しかしほんのりただよう花の香りに気づくことができて、その香りが自分の好みのものなら「あ~良い香りだな。」と幸せに感じる力も強いのです。

人の気持ちのこもったアートや舞台や映画などの演技に心が揺さぶられやすいこともこの気質の特徴ですね。

以上の4つがHSPのおもな特徴です。

そしてHSPさんはこの「DOES」をすべて持ち合わせています。

同じHSPさんでもそれぞれ反応する部分に違いが出ることや、感じる力に差も出ます。

同じ人間がいないように、すべて同じHSPさんもいないので違いがあっても安心してくださいね。

HSP気質のチェックリストをやってみたい方はこちら

HSPの特徴を知ると対処方法とコツが見えてきます

HSPに生まれつきそなわっている敏感さ。

病気ではないので治すというものではないこと。

そしてHSPの根底にある「DOES」とはどんなものか、わかっていただけたと思います。

HSPである自分に気づいたら次はどう対処したらいいか気になりますよね。

ポイントは「治す」のではなく「向き合う」ことです。

HSPさんは「疲れた…辛かった…でもどうしてだろう?」と悩んだ末にHSPという言葉にたどり着いたのではないでしょうか?

「なに」に疲れたのか。

「なに」が辛かったのか。

今までのことを思い出す作業や、今後生活していく中で気づく意識を持つことが「向き合う」ということです。

ぜひ向き合いながら自分に合う対処法を見つけてみてください。

それでは対処方法をご紹介しますね。

「なに」にストレスを感じているのか気づく

例えば、苦手な人嫌いな人がいるけれど我慢をしていませんか?

職場ですと席が決まっている場合や、チームを組んで日々同じ顔ぶれと仕事をすることもあるとおもいます。

気をつかいやすいHSPさんは苦手な人が近くにいても我慢していることがあるんですよ。

ある人と近くにいるだけで「疲れる気がする…。」なんてことはありませんか?

理由がわからなくても大丈夫です。

無理して嫌いだと思う必要もありません。

近づきすぎると「疲れるかもしれない…。」と気づくだけでも大きな進歩です。

もしそういう人がいたら、少し距離をとった方がHSPさんにとっては過ごしやすくなることがあります。

HSPさんの感じとる力をつかった対処方法

敏感に感じとる力はHSPさん自身を癒す力でもあります。

緑の多い公園や池がある場所、川が流れていて生き物がたくさんいそうな大自然に一度行ってみるのがオススメです。

なるべく人が多くない場所が好ましいですが、近くになければ散歩するというだけでもオッケーです!

自分にとってどんなことが癒しにつながるのか?

そんなことを意識しながら歩いてみてください。

自然のグリーンが視界に入るだけでも気持ちがいいかもしれません。

青空の中の雲の流れや、肌に感じる風から心地よさを感じるかもしれません。

土の上や砂利道の感触、川の流れる音、その水の流れを見ることが好きかもしれません。

自然の中にヒントがたくさんあります。

もし外が難しければ家の中からでも大丈夫です。

窓からみえる景色や、自然の音は室内からでもわかりますね。

雨音が心地よく感じませんか?

雨の日の独特の湿った空気も好きかもしれませんね。

ぜひ五感を意識して癒しを探してみてはいかがでしょうか?

敏感さが辛いときはグッズに力を借りてみる

光や音をはじめ、さまざまな感触にも敏感なHSPさんはグッズを利用することで軽減できます。

それでは一例をご紹介しますね。

・サングラスで光対策
・寝るときに気になるちょっとした光対策のアイマスク
・人の多い場所や電車内で便利なイヤホン
・好きな香りのハンドクリームなど香りに頼る
・自分好みの触り心地のハンカチを使う
・ガムやミントタブレットなどでスッキリする

辛さを遮断するものや、感じる力を使って癒しにつなげることもできます。

他には辛いときに頭を切り替える方法として、深く考える力を使って推理小説を読むことや、謎解きゲームなども良いですよ!

まとめ

HSPとはそもそもなんだろう?

HSPの原因、そして病気ではないので向き合うことが必要であること。

そしてその対処方法について解説いたしました。

HSPさんは自分を知ることで辛さを軽減することができます。

しかしその自分を知る作業すなわち「向き合う」ことはとても大変です。

頭ではわかっているつもりでも、なかなか上手くいかないことも多いでしょう。

昨日と今日では感じ方が違うこともあります。

天気に左右されることもありますよね。

なかなかうまく進まなくなる理由もそれぞれ違います。

向き合うことはゆっくり行ってくださいね。

HSPの辛い部分ばかり見えていたのが、HSPだから感じることができる幸せに気づくことができます。

ゆっくりで大丈夫です。

ぜひあなたなりのHSPの「幸せのカケラ」を少しずつ増やしていってくださいね。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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