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我孫子駅名物!ジャンボ唐揚げがドドンとのったそばを一気に完食してみた

「唐揚(2ケ)そば」。唐揚げにおおわれてそばがほとんど見えません

唐揚げとスープもの。両者の相性の良さは、すでに多くの人が知るところでしょう。スープの味が衣や肉にしみて、美味しさがアップしますね。とくに麺類とは相性抜群。最近は麺類のトッピングやサイドメニューで唐揚げを提供するお店も増えています。今回ご紹介するのは〈唐揚げ×そば〉。JR我孫子駅の1・2番ホームにある『弥生軒 6号店』は一見、どこにでもある駅ホームの立ち食いそば店ですが、こちらの名物「唐揚そば うどん」は唐揚げ好きだけでなく、立ち食いそばファンや鉄道ファンの間でも有名です。

店内の券売機で食券を購入。唐揚げ1個では満足できそうにないので2個のそばをチョイス
店内の券売機で食券を購入。唐揚げ1個では満足できそうにないので2個のそばをチョイス

お店に入ると、まずは券売機で食券を購入します。私は「唐揚(2ケ)そば うどん」(660円)をチョイスしました。「唐揚(1ケ)そば」もありますが、やはり1個よりも2個のほうが心強い。

『弥生軒 6号店』の店内。ここで食券を渡して「そばでお願いします」と元気よく伝えました
『弥生軒 6号店』の店内。ここで食券を渡して「そばでお願いします」と元気よく伝えました

奥のカウンターに「そばでお願いします」と言いながら店員さんに食券を渡すと、数秒後にはお目当て登場。最大幅が10cm以上はあろうかというジャンボ唐揚げがドドンと2個のっかったそばです。そばとどちらが主役かわからないほど存在感アリアリの唐揚げ。これは他の立ち食いそば店では体験できないテンションになってきます。

唐揚げの大きさといったら!割り箸と比較してみるとわかりますね
唐揚げの大きさといったら!割り箸と比較してみるとわかりますね

ガブリといくべく、唐揚げを箸で持ち上げるとけっこうな重さです。ひと噛みすると「ガリッ」とした歯ざわりが伝わってくる、やや厚めの衣。しかしこれがつゆを吸うと、じわじわと柔らかくなっていき、トロンとした食感に変化していきます。しかもつゆが肉にもしみて、味も深まっていく感じがします。

唐揚げを箸で持ち上げるのにもけっこう力が入ります
唐揚げを箸で持ち上げるのにもけっこう力が入ります

かぶりついた唐揚げの断面をつゆにひたしながら食べ進めると、逆に唐揚げの味がつゆにもしみ出していって、こちらも美味。歯ざわり・舌ざわりも爽快なそばがスイスイとのどの奥に消えていきます。

唐揚げのこの断面をつゆにじっくりひたせば、美味しさ倍加!
唐揚げのこの断面をつゆにじっくりひたせば、美味しさ倍加!

食べれば食べるほどに美味しさが倍加していくイメージです。気付けば2個のジャンボ唐揚げとそばを一気に完食してしまっていた私。2個にしておいてよかったです。1個だったら物足りなかったかもしれません。

唐揚げの美味しさに後押しされて、そばもすすみます
唐揚げの美味しさに後押しされて、そばもすすみます

唐揚げは単品(1個・170円)もあるので、お好みで追加もできます。持ち帰りもあり、私も2個オーダーして自宅に持って帰っていただくことにしました。

唐揚げの持ち帰りをお願いすると袋に入れてくれます(写真は2個)
唐揚げの持ち帰りをお願いすると袋に入れてくれます(写真は2個)

さて、こちらを訪れたのは平日の午後2時ごろ。ピークタイムを外したつもりですが、店内には私以外に3人ほどのお客さんがいました。そしてあるタイミングでさらに数人のお客さんが一気に入ってきます。ホームに電車が到着したタイミングだったんですね。我孫子駅に着いて次の目的地に向かう前に、ここで唐揚げやそばを楽しんでから…。そんな人も多いのでしょう。聞くところによると、わざわざ遠方からやってくるお客さんもいるのだとか。“我孫子駅名物”になっているといってもよいでしょう。お客さんはシニア層やビジネスマン風の人、若い学生などが多く、世代を超えて愛されるお店といえそうです。

『弥生軒』は、かつては画家の山下清さんも働いていたことがあるという歴史あるお店です
『弥生軒』は、かつては画家の山下清さんも働いていたことがあるという歴史あるお店です

ところでこの『弥生軒』は、もともとは我孫子駅で駅弁の販売をしていたお店だったそうです。画家の山下清さんが若いころに働いていたこともあるのだとか。歴史のあるお店なんですね。

【店舗情報】
弥生軒 6号店
■住所:千葉県我孫子市本町2-4-3 JR我孫子駅 1・2番ホーム
■TEL:04-7182-1239
■営業時間:
 月~金/7:00~22:00
 土/7:00~21:00
 日・祝/7:00~20:00
■定休日:無休
■食べログ:弥生軒 6号店

「からあげの聖地」と呼ばれる大分県中津市出身。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。年間の唐揚げ喫食数は平均300食。美味しい唐揚げを求めて各地を巡る「から活」に励んでいる。

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