日本郵便が格安スマホ参入で局員が地獄を見るのかと思ったらそうでもなかった話
本日未明、電撃のごとく『日経新聞』が報道し、その後メーカーが「当社が発表したものではありません」と否定することなく認めるプレスリリースを出した「日本郵便の格安スマホ参入」ですが、そこまで驚くほどのものではありませんでした。
なぜなら、日本郵便は格安スマホを売らないからです。あくまで「カタログを置く」だけ。
報道当初は郵便局にやってくるおじいちゃんおばあちゃん相手に格安スマホを売りつけるとか、対応する窓口の人は地獄を見るだろうけどこの売り方は強いな、と。そう思ってたんです。
けれどもよくよくプレスリリースを読み込んでみると、郵便局での接点は商品カタログのみでそれ以降はすべてIIJの郵便局専用コールセンターのスタッフが対応することになっています。
日本郵便は電気通信事業者としての届け出を出すこともなく、局内のカタログを通じて契約した人数に応じてIIJから手数料を受け取る仕組みです。
ぶっちゃけただの紙媒体の成果報酬型広告なんですが、これ格安スマホ参入なの? そういう扱いで良いの? 『イオンモバイル』や『ゲオモバイル』とだいぶ違う気がするんですけど……。
中身はarrows M03×ミニマムスタートプラン
気になる方のために一応内容の紹介もしますが、日本郵便が取り扱う端末は富士通が先月発表したばかりのSIMロックフリー端末『arrows M03』です。
前機種の『arrows M02』と比べると、OSがAndroid 5.1から6.0に、ディスプレイが有機ELからIPS液晶に、カメラの画素数がリア810万/フロント240万から同1,310万/500万に外部メモリが最大32GBから最大200GBに性能アップしているところが大きな変更点と言えます。
arrows M03 - スマートフォン - FMWORLD.NET(個人) : 富士通
また、契約するプランはIIJの音声通話機能付きSIM みおふぉん「ミニマムスタートプラン(3GB・1,600円/月)」になります。
料金・仕様 | 音声通話機能付きSIM(みおふぉん) | IIJmio
日本郵便を通じて契約した場合の特典は富士通監修の入門解説ブック「格安スマホ入門」と、SIMカードがセットされた状態の端末が届けられること。
今回のカタログ設置による格安スマホの販売は8月1日(月)より、東海地方(岐阜県・愛知県・静岡県・三重県)の郵便局2,050局にて開始されます(親戚に郵便局員がいますが、彼らがサポートの地獄を見る内容じゃなくて本当に良かった)。