【秋田県大仙市】山形のご当地グルメを深夜食堂で!大曲の繁華街で営む『梅田屋』の冷肉そばとは?
創業26年!大曲丸の内エリアの老舗食堂『梅田屋』とは?
大曲の丸の内エリアにある1軒の蕎麦屋。創業26年を数える『梅田屋』は、繁華街で一杯ひっかけた後に〆の蕎麦を味わえる貴重な深夜食堂だ。今宵私はここで旨い蕎麦を啜ってから、家路へと向かう魂胆である。
暖簾をくぐり店内に入ると、常連さんが瓶ビールをやりながら蕎麦を啜っていた。私もカウンターに腰を下ろすと、店主が出してくれた熱いお茶をひと口。冬の気配漂う晩秋の夜。ここはやはり温かい蕎麦にしようか。そんなことを考えながら、私は品書きに目をやった。
品書き
そば
ざるそば(同割りそば):850円、冷肉そば(山形名物):850円、天ぷらそば(海老天、かき揚げ入り):850円、山菜そば:750円、山かけ卵入り:750円
うどん
天ぷらうどん(海老天、かき揚げ入り):850円、山菜うどん:750円、山かけ卵入り:750円
品書きを見ると、山形名物冷肉そばの売切れゴメンの赤文字が目に入った。どうやらこちらの店の名物のようだが、よく見ると隣の常連さんがビールをお供に啜っているのも、冷肉そばだ。なるほど。今宵は温かい蕎麦と考えていた私だが、急遽作戦を変更。私は店主に冷肉そばをオーダーした。
大曲で出会った山形のご当地グルメ!鶏の旨味が効いた河北の肉そばで夜をゆく!
冷肉そばが到着。秋田ではあまり馴染みがないルックスの蕎麦だが、甘じょっぱい醤油ベースのつゆと鶏の旨味がマッチした唯一無二の一杯に仕上がっている。おお、これは病みつきになりそうだ。
山形県河北町発祥の冷肉そばは、太目でほど良くコシがある麺が特徴のひとつだ。具材は鶏肉、ネギ、シイタケ、ほうれん草といったところ。蟹のほぐし身も入っているのがまた面白い。汁が冷たいのは、蕎麦のコシを生かすためのようだ。
鶏肉は歯ごたえのある親鳥を使用。噛めば噛むほど旨味が広がる鶏肉と、その出汁をまとった蕎麦を交互に食べながら夜をゆく。店主のお父さんは、常連さんと大仙市の政治事情について真剣70代しゃべり場中。その声をBGMに、本格的な山形蕎麦を満喫する私である。
「大曲も前はもっと人が歩いてたんだけどね」
そう寂しそうに語る店主のお父さんだが、大曲の夜にこの店の蕎麦を求めに来るお客さんは多い。ちなみに私が訪れた日は東京から出張で大曲に来たお客さんもいたが、この店の冷肉そばの味を忘れられず、数年ぶりに再訪したとのことだ。
大曲の繁華街で出会った山形のご当地グルメ。酒を酌み交わしてほろ酔い気分の夜に、あるいは仕事の残業で帰りが遅くなった腹減る夜に、私は再びこの深夜食堂の暖簾をくぐることになりそうだ。
【店舗情報】
梅田屋
住所:秋田県大仙市大曲丸の内町7-14
営業時間:19時~0時半頃まで(※閉店時間は要確認)
電話番号:0187-63-2037
定休日:月曜日