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アップル、iPhoneの「エラー53」を修正するiOSアップデートを配信開始

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
問題となっている「Touch ID」。画像はiPhone 5s時の解説動画より

2月19日(金)、米Appleは大きな問題となっているiPhoneの「エラー53」を修正するiOSのアップデート(iOS 9.2.1 build 13D20)の配信を開始しました。

「エラー53」とは、iPhoneの「Touch ID」を非正規の業者で修理した場合、そのハードウェアの変更をiOSがハッキングとして認識するために表示されるものです。このエラーが表示されると、iPhoneは使用不可能になってしまいます(いわゆる文鎮化と呼ばれる状態)。

今回のiOSアップデートは、それを解消するものです。ただし、問題の起きているiPhoneは操作ができない状態のため、このアップデートはPCかMacの『iTunes』から行わなければいけません。

詳しい復元方法についてはAppleのサポートページをご覧ください。

エラー 53 が表示される場合や、iPhone または iPad をアップデートまたは復元できない場合 - Apple サポート

「エラー53」は集団訴訟を起こされている

なお、「エラー53」問題についてはアメリカの法律事務所PCVAがユーザーを代表して集団訴訟を起こしています。

「iPhone 6」が使用不能になる「エラー53」問題、集団訴訟へ - CNET Japan

今回のアップデートにより、訴訟が棄却されるのかどうかは今のところ分かっていません。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。インターネット(SNS)で起きる炎上の解説、デマのファクトチェック、スマホやガジェットの話題、生成AIが専門。最近はYouTubeでも活動しています。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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