日本の南を新たな熱帯低気圧が北上か、シルバーウィーク後半の3連休に影響も
台風14号は温低化
先週14日(水)午前3時、日本の南で発生し、一時猛烈な勢力で北上したあと、九州から列島を縦断した台風14号は、きょう20日(火)午前9時、三陸沖に出た所で温帯低気圧に変わりました。長丁場の大荒れがやっと終わったところですが、今は台風シーズン真っ只中。
タイトル画像にある雲の様子をみると、太平洋には広範囲にわたって雲が湧き上がっており、このうち、ちょうど先週、台風14号が発生したあたりの海域で、きょう午前9時に低圧部が発生しました。奇しくも台風14号が三陸沖で消滅した時間に新たな熱帯擾乱(ねったいじょうらん)が生まれた格好です。
低圧部から熱帯低気圧に
低圧部とは低気圧性の循環はあるものの、中心付近がハッキリとしない熱帯擾乱のことで、この中心付近が解析されるようになると、熱帯低気圧に呼び名が変わります。
気象庁の予想天気図によると、きょう発生した低圧部aは、今後ゆっくりと小笠原の南を北上し、あさって22日(木)午前9時には、日本の南で熱帯低気圧に変わる見込みです。またこれとは別にフィリピンの東で低圧部bが発生する見込みです。(ab名称は筆者による)
3連休にかけて北上か
発生が予想される新たな熱帯低気圧の動きをそれに伴う湿った空気の流れでみてみると、あさって22日(木)午前9時には、熱帯低気圧に伴う丸い暖湿流の塊が日本の南にあり、23日(金)秋分の日にかけて、さらに北上してくる見込みです。
その後は北から北東方向へ進み、東日本方面を指向する予想が多いのですが、まだ熱帯低気圧のままか、あるいは形が崩れて、湿った空気として流れ込んでくるのかはハッキリしません。ただ23日(金)から24日(土)頃は雨雲の発達次第で、東海を中心に、東日本で大雨となる可能性もあるため、注意が必要です。
なお、今のところ、諸外国を含め、新たに発生する熱帯低気圧が台風の勢力になる計算はほとんどありませんが、台風14号で海水温が下がったとはいえ、27度から28度以上の海域を北上するため、今後の動向を注視する必要があります。
3連休は東海中心に大雨のおそれも
シルバーウィーク前半の3連休は台風14号の影響をまともに受けてしまいましたが、シルバーウィーク後半の3連休も熱帯低気圧の影響が心配されます。
あさって22日(木)は関東から四国で次第に雨となり、23日(金)から24日(土)頃は広く雨で、熱帯低気圧などの動向により、東日本では雨脚が強まり、大雨となる可能性があります。
今後も最新情報にご注意ください。