FRBは0.25%の追加利下げを決めた
FRBは7日、FOMCを開き、0.25%の追加利下げを決めた。政策金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は4.5~4.75%に引き下げられた。
パウエル議長は会見で「選挙が近い将来に政策決定に影響を与えることはない」と発言した。
また、1人の記者が質疑応答で、トランプ氏の複数のアドバイザーがパウエル氏の辞任を提案しているとした上で、トランプ氏から辞任を求められたら応じるつもりか質問したのに対し、パウエル氏は「ノー」と答えた(8日付ブルームバーグ)。
大統領は法的にFRB議長を解任できないとの見方を示した。ただし、過去に大統領がFRB議長に圧力を掛けた事例はある。
1965年にジョンソン大統領が、ウィリアム・マクチェスニー・マーティンFRB議長をテキサス州の自分の牧場に呼びつけて、利上げについて激しく非難した。
また、ニクソン大統領がアーサー・バーンズFRB議長に圧力をかけ、その結果緩和的な金融政策を続け、高インフレを招くといった事例もあった。
パウエル議長は「私たちはあらかじめ決められたコースを歩んでいるわけではない。今後も会議を重ねながら、その都度、決定していく」と経済データ次第で利下げペースを決める姿勢を示した。
このあたりのスタンスは日銀も同様であるが、ある程度のスケジュール感はFRBも日銀も持っていると考えられる。