48歳を迎え上京物語。コシのある麺と濃いめの甘みある味わいは、うどんの街でソウルフードと愛されて。
北九州発祥の資さんうどん
1976年(昭和51年)北九州戸畑の地で創業した「資さんうどん」。福岡県はラーメンが有名ですが、負けず劣らず県民に愛されるのが〈うどん〉です。数多くのうどん店が存在する福岡で、双璧のソウルフードと愛されるのは、「牧のうどん」とこの「資さんうどん」の二つでしょう。
どちらも歴史はほぼ変わらず、〈やわやわ麺にあっさり出汁の牧の〉に対し、〈程よくコシのある麺で醤油の味が効いた資さん〉と対照的でもあります。
エリアも糸島から展開する〈牧の〉に対し、北九州から展開する〈資さん〉、まさに双璧といわれる人気店同士です。この2つのソウルフードは福岡市内でも多くの店舗を展開し、多くの人が訪れる愛されるお店です。
資さんといえば24時間営業もすごい。さらに、うどんや丼はもちろん、おでんや揚げ物などの一品メニューも豊富。朝食から軽く一杯まで対応できるもの多くの人を惹きつける要素。広々とした店内も、ゆっくりくつろげますね。
今回は、福岡空港近くにある志免町店にお伺いしました。現在は福岡のみならず、全国に70店舗を展開しています。
そして資さんといえば。2018年に、あのゴールドマンサックス出身者で創業された〈ユニゾン・キャピタル〉が全株式を取得したことも有名なところ。そこから急激に店舗拡大しサービスも充実、一気に勢いを増した記憶があります。当初は40店舗程度だったのが、ここ数年で70店舗まで拡大。
郊外を中心に大きく綺麗な店舗、そして広い駐車場。店内もお一人様用カウンターやテーブルに座敷席まで。オールマイティに対応できるのも、気軽に立ち寄りやすい理由ですね。
肉ごぼ天うどん
人気No.1といえば、やっぱり〈ごぼ天〉。福岡のうどんといえば、定番の一番人気は〈ごぼ天〉なんですね。お店ごとにそれぞれの特徴を持った〈ごぼ天〉を味わうのが醍醐味。〈資さんのごぼ天〉は長くてサクッと揚げられた歯応え良い食感が美味しい。そしてお肉もトッピングしてさらに美味しくいただけます。
出汁の味わいは濃いめの味付けです。これが北九州の文化でもありますね。醤油の味わいが強めながら甘さも残る味わい。鯖や昆布、椎茸も使っているベースの出汁の味わいも良く、濃いめの味を惹き立てます。
少し細めに仕上げられた麺はもちろんオリジナル。モチモチっとし食感にほどよくコシが残る麺は、濃いめの出汁とも相性がバッチリ。決して讃岐のような麺の強さではないですが、柔らかい博多うどんとは全く違う。柔らかくもコシがある、もっちり感が美味しい麺です。
ごぼ天はひとつひとつが大きい。牛蒡の美味さをサクッと揚げた食感が包み込む。出汁の味わいも加わりながら美味しくいただけます。
はんぺんに描かれる〈資〉のデザインもこだわりながら可愛いですね。細かいところにも資さんのオリジナル感を感じる、このブランディングは圧巻です。
そして卓上にある〈おぼろ昆布〉を加えるとまた美味しいんですよ。とろける昆布の旨味と塩味が、出汁を良き味わいにしてくれます。これがご飯にのせても美味しそう。
卓上にはお漬物やおぼろ昆布、そして四角い箱には天かすが。こちらはお好みで。
資さんには他にも名物の人気メニュー〈ぼた餅〉もあり、取り揃えるメニューはなんと100種類以上。いろんな楽しみ方ができるお店です。
そして資さんは今年48歳を迎え、いよいよ上京いたします。東京出店が決まり、その気持ちをXでツイートしたのが大反響のよう。(Xポスト:資さん上京)
すでに昨年、大阪出店しており、関西では反響も多く大人気のよう。北九州のソウルフードは日本の中心へと羽ばたきます。
東京でも多くのファンが待ちわびる「資さんうどん」。まだまたこの勢いは止まりそうにありません。
資さんうどん 志免町店
住所:福岡県糟屋郡志免町別府3丁目15−7
営業時間:24時間営業
定休日:無休
駐車場:有
公式HP:sukesanudon.com