北九州から名を馳せる名店の味。国産げんこつのみを使った唯一無二の濃厚豚骨スープ。割合はお好みで。
創業1948年の伝統の味
北九州市八幡東区で1948年に創業した「ぎょらん亭」。食べログラーメン百名店で1位を獲得するなど知名度はもちろんですが、ド豚骨ラーメンとしてその名を聞いたことがあるラーメンファンの方々は多いことでしょう。福岡でも待ちわびたファンが多かった中、福岡1号店として薬院の地に登場してから2年半が過ぎた今でも、その人気は全く衰えることはありません。2024年には大名に2号店もオープンし、北九州から名を馳せる名店の味が福岡市内でいただけるのは嬉しい限りです。
2023年3月1日にオープンした「薬院店」はお昼営業、そして夜は焼肉店「兼条」、さらに深夜にまた「ぎょらん亭」として営業するという、ラーメン店&焼肉店が交差するという珍しいスタイル。ランチタイムも楽しめて、夜の焼肉もまた絶品、そして〆の一杯もいただけるという一石二鳥、いやいや、三鳥のようなお店。
店内は入口入ってカウンターとテーブル席。そして奥にはテーブル席もあります。テーブルにダクトがあるあたりは焼肉店そのものですね。木目の上質な空間もオシャレ。もちろんこちらでラーメンをいただけますが、夜の焼肉を楽しんだ後、深夜の部のラーメンを〆で楽しむ、ということもできそうですね。
二八ラーメン
薬院店のメニューは、国産げんこつ100%の〈十割〉、鶏ガラ2割/豚骨8割の〈二八〉、鶏ガラ5割/豚骨5割の〈三六〉の三種類。こってりかあっさりか、あるいは昔懐かしかの割合はお好みで。そこにトッピングも選べます。こちらは二八ラーメンの煮玉子トッピングでチョイスいたしました。
ネギとキクラゲにチャーシューはデフォ。そこに綺麗に二つに切られた煮玉子が浮かびます。少し泡立つ茶褐色のスープは豚骨の香りよく着丼します。これが豚骨に原点を置き、唯一無二の味を継承する「ぎょらん亭」の一杯。その受け継がれる味は薬院店でも間違いないものです。
十割に比べるとスッキリとした味わい。豚骨の濃厚さもありつつ、鶏ガラがブレンドされることであっさりと仕上がっています。カエシの塩味は程よく、まろやかでコクもある、奥深い広がりのある旨味を感じることができます。
麺は、中太麺と細麺からチョイスできます。こちらは細麺。この二八くらいのスッキリしたスープには細麺が良いかも。十割の濃度があれば中太麺も良いでしょうね。コシのある食感も良い細麺は二八のスープにバランス良く絡みます。
熟成ダレで煮込んだ豚バラ肉のチャーシューは、ほろりと柔らかく、厚切りでボリュームもあります。このチャーシューの旨味がスープに広がるとまた美味い。
焼肉屋の牛すじごはん
セットメニューでいただける牛すじごはんは、焼肉屋さんで営業する薬院店ならでは。熱々の白ごはんの上に、たっぷりの牛すじとネギがトッピングされています。お肉の旨味はもちろん、タレも味わいよく、ごはんが一段と美味しくいただけます。
個人的な好みなあっさりながらも旨味が広がる二八のスープ。「うん、美味い」とひと口めから思ってしまい完食です。丼に描かれる、創業昭和21年の文字。歴史を感じますね。
セルフでいただける辛子高菜に紅生姜。こちらはお好みで。
北九州から名を馳せる名店の味。その歴史は70年以上。まさに伝統の味です。北九州小倉の本店は当然ながら大人気で健在ですが、その味が福岡市内の中心部でいただけるのは嬉しい。また、焼肉屋さんと交互の営業スタイルはこの薬院駅のみ。ランチでも〆でも、あるいは焼肉を交えながらもいただける、いろんな楽しみ方ができるお店です。
ぎょらん亭 薬院店
住所:福岡県福岡市中央区薬院1丁目11−3 福一第2ビル 1F
営業時間:月~金 11時00分~14時30分
0時00分~2時30分
土・日 11時00分~14時30分
0時00分~4時30分
定休日:無休
アクセス:薬院大通駅より徒歩3分
駐車場:近隣有料