守り続ける価格とクオリティ。安かろう悪かろうという言葉はここにはない。地元民が愛する昭和のラーメン。
ラーメン1杯290円
この値上げラッシュのご時世に、生きた伝説と言ってもいいのが「博多ラーメン はかたや」。なんとラーメン1杯290円、この驚くべき価格を守り続け、そして地元民にも愛され続ける名店。このお店には「安かろう悪かろう」という言葉はない。自家製へのこだわりと徹底されたオペレーションで、激安コスパながら高いクオリティを実現する、恐るべきチェーン店なのです。福岡市内を中心にお店は点在し、その中の「百年橋店」へお伺いしました。
百年橋通りのワンダーランドとセブンイレブンに挟まれた場所。目の前には駐車場があり、「はかたや」は車で行きやすいのも特徴です。店内はカウンターとテーブル席があり、入口でまずは食券を購入します。安いだけでなく、注文してからの提供も早く、「安い・早い・美味い」という3拍子揃っているのも魅力。
チャーシューメン
「はかたや」で一番高いラーメンがこちらの「チャーシューメン」。これでなんと490円なのです。ノーマルが290円にはじまり、それぞれトッピングの追加料金は様々ですが、こちらが一番高価なメニューとなります。それでもワンコインしないけど。見るからに昭和のラーメン、古き良き香り漂う懐かしい一杯です。
チャーシューはたっぷり増量され、デフォのネギにキクラゲも追加されています。博多ラーメンの定番トッピングですが、シンプルでこれがいいですね。ノーマルと比較すると豪華仕様になっています。スープは濃度は低いですが、豚骨の風味もしっかりあって、塩味控えめのあっさりとした優しい味です。
自家製の中細ストレート麺は、博多ラーメンの王道スタイル。低加水の歯切れよい仕上がり。カタでもヤワでもそれぞれ美味しくいただけますので、麺の硬さはお好みで。こちらの「はかたや」グループは、他にもうどんやそばのお店も展開しており、麺は全て自家製で対応しているというのも、またすごい話。
チャーシューは細切れですが、脂感控えめでさっぱりと。塩味も効いたタレが染みていて美味しい。いわゆる長浜スタイルのような感じですが、トッピングとしては十分。このチャーシューもまた、昔懐かしい感じでいいですね。
卓上にはラーメンのタレにコショウにゴマ、そしておろしニンニクも。充実してますね。ちょっとスープが薄いと感じたら、ラーメンのタレを追加するのもいいですよ。このあっさり系の豚骨ラーメンには、ゴマをたっぷりかけても美味しいかも。サイドメニューには餃子もあるので、餃子のタレやラー油もあります。
福岡No.1のリーズナブルなラーメンではないでしょうか。守り続ける価格とクオリティ、この企業努力には脱帽するしかありません。ほとんどの店舗には駐車場があり、タクシーの運転手に聞いても人気が高い。ラーメンにトッピングを楽しむのもいいですが、餃子と白ごはんがセットになった定食も満足できるメニュー。博多ラーメンに迷ったならば、ソウルフードのひとつでもある「はかたや」がおススメです。