土日も前線停滞する列島、台風21号は北上傾向に変わり来週日本付近へ接近か:気象予報士解説
26~27日は本州付近に秋雨前線が停滞し、九州~関東にかけて曇りや雨のところが多く、太平洋側中心にスッキリしない天気となりそうです。
一方、25日に発生した台風21号は、来週には日本付近へ北上してくる傾向に予報が変わってきました。来週にかけての見通しも含めて気象予報士が解説します。
26日は太平洋側で曇り・雨も、日差しも届く見込み
26日は前線や気圧の谷の影響で、特に午後は西日本太平洋側で雨雲が発達しやすくなりそうです。九州南部や伊豆諸島では、警報級の大雨になるおそれも。
関東では日中、晴れ間の出るところもありそうです。
一方、前線の北側に入る北海道~北陸では引き続き高気圧に覆われて秋晴れの見込み。朝晩はひんやりしますが日中はさやわかな紅葉狩り日和でしょう。
台風21号は発達しながら日本付近へ北上…来週の天気は台風次第!?
台風21号の進路についてはこれまで、西へ進んでフィリピン付近に向かう(台風20号に近い進路を取る)計算と、北上して沖縄に近づく計算とで予報がバラけていましたが、ここにきて北上する傾向にまとまってきています。
天気は、このさき27日(日)には高気圧が東へ離れていくため、週明け28日(月)にかけて曇りや雨のところが増えそうです。
本州の南には引き続き前線が停滞する見通しで、来週後半には台風21号が勢力を強めて沖縄接近するおそれも。
この台風21号がどこまで発達するか、そして北上する際のコースによって、前線の位置が変わったり活発化したりと左右されそうです。
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