【10月23日は霜降】なぜ霜は「降りる」?このさき寒くなるのはいつ??:気象予報士の暦解説
今日10月23日は二十四節気のひとつ、霜降(そうこう)。古くから「霜が降りるくらい冷え込む頃」とされています。
そういえば、なぜ霜は「つく」ではなく「降りる」と言うのでしょうか。
また、今朝は霜が降りるほど寒い地域はあまりありませんでしたが、このさき秋そして冬らしい寒さになるのはいつなのでしょうか。
気象予報士とめぐる暦解説です。
霜が降りる仕組みと「降りる」表現のワケ
朝晩冷え込んで温度が非常に下がったとき、冷たい空気が草木に触れて氷の結晶になったのが霜(しも)です。
ちなみに氷の結晶でなく水滴になったものは露(つゆ)といいます。
霜にしても露にしても、使う動詞は「降りる」ですが、よく考えてみるとなぜ「降りる」なのか不思議ですよね。
これは、昔の人が、霜や露が天から降りて来たものだと考えていたから、とされています。
実際には前述の通り、最初からその場にあった空気が凍っているだけですから上から降りて来たわけではないのですが、昔の人はまるで天からの贈り物のように感じていたのかもしれません。
いつから寒くなる?最新の3か月予報
このところ平年を上回る暑さが続いていたために、このさきも平年を上回る暖かい冬がやって来るのかと思いきや…実際にはそうではなさそうです。
気象庁が発表した最新の3か月予報によると、11月までは平年を上回る気温が予想されているものの、そのさき12月から1月にかけては平年並みか低い見込み。
つまり、「冬らしい冬」がやって来る予想になっているのです。
しかも、11月までは平年を上回るということは、急激に気温が下がるタイミングがありそうだということ。今年はたとえ秋が「秋らしくない暑さ」だったとしても、冬支度はしっかりする必要がありそうです。
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