旅に出たい!と思い立ち、弾丸で船旅をしたら想像以上の素晴らしい非日常がそこに【神戸市・さんふらわあ】
あ〜そろそろ、旅がしたいなぁ。だけど仕事もあるしそんなに長くは休めない。そう思っていた私ですが、電車の中吊り広告で発見してしまいました。フェリーさんふらわあの「弾丸フェリー(※)」です。
神戸から大分への船旅。移動って疲れるけど、船だから移動中も遊べるし、大浴場やレストランもあるみたいだし、ゆったりしてたら大分に着いちゃうんじゃない?なるほど、これはいいかも。
そんな訳で、突然の船旅が決まりました。弾丸フェリーは往復して最安1万円 (2泊3日)ですが、せっかくなので大分で1泊することに。それでも3泊4日の旅なんてかなりコンパクトです。
ついに乗船です。写真を撮りがてらバイクの持ち主たちに話しかけてみると、彼らは今ここで知り合ったばかりだそう。後で一緒にお酒飲もう〜とか、そんなやり取りも楽しそうでした。九州の大地をツーリングかぁ、羨ましい限りです。
時間が来て、いざ乗船。お部屋はこぢんまりしているけど、そのぶん居心地は良さげ。バフッと寝転びそのままだらけてしまいそうでしたが、レストランがオープンしたという船内放送で飛び起きます。
楽しみにしていたバイキング。だご汁や鳥飯、鳥天など九州名物が勢揃いで、着く前から既に大分を満喫。缶チューハイもプシュッといい音を立て、気分はマックスであわや昇天です。
外はもう夕暮れ時、トワイライトタイムと呼ばれる美しい色合いの時間帯です。こんなゆったりとした旅、いつぶりだろう…忙しく駆け抜けてきた最近。よく頑張ったなぁ、私。
もうすぐ明石大橋の近くを通ると船内放送が入り、カメラを片手に慌ててデッキへと向かいます。見るともう間近に橋が。真下からベストショットを狙うものの、カメラが海風にもてあそばれて結構なブレ具合。残念!
一旦お部屋に戻り、大分旅の予定を練ります。さっきの缶チューハイがまだ効いていますが、次は星空の時間帯を狙うつもりなのでまだ眠る訳にはいきません。
船のデッキでは、街を離れた場所になると満天の星空が見えるそうなんです。さっき案内所でもらった星座の紙を見て予習もバッチリ、あとはその時間が来るのを待つばかり。
ウトウトしかかった頃、目覚ましが鳴りました。よし、次は星空だぁと勢いよくデッキに飛び出すと、そこには思いもしなかった素晴らしい景色が!
穏やかな海には月の光がキラキラと黄金に輝き、こちらまで長い道を作っています。息を呑む美しさ…あまりの荘厳な光景に圧倒されながらも、大自然のありのままの姿に目が潤みました。
私たちは、こんなにも美しい島国に住んでいるんだと改めて気づかされたような。うっとりとその景色を独り占めしながら幸せな時間に満たされます。
見渡してみるとデッキには誰もいません。私だけです。大きく息を吸い込み、まるで何かから解放されたごとく自由に歌ってみました。心がスッとして、本当に気持ちがいい。聞いているのはお月様だけ…忘れられないひとときです。
また、大きな橋が現れました。あの有名な瀬戸大橋です。それにしても船で橋をくぐる時のこの特別感って何と言えばいいのでしょうか、ホント不思議な感覚です。
あぁ、今日は綺麗なものいっぱい見たなぁ。海の上で瀬戸内の絶景巡りが出来るなんて思いもしなかった。身も心も満たされたままお部屋に帰り、心地よい眠りにつきます。
美しい朝焼けが水平線に広がっています。曇り空で太陽が出るまで時間がかかりましたが、それでもご来光を拝めました。気持ちよく朝を迎えてスッキリ爽快、いよいよ大分へ上陸です。
大分に着いてからは、ここには書き切れないくらいの体験が待ち構えていました。天空の温泉は絶景だったし、砂湯にも入ってデトックス、有名な海地獄にも行けたし人懐っこいイルカ達にも会えて、これ以上ないくらいに満喫しました(※2)。
帰りのフェリーでは、窓から景色が見える展望大浴場の大きな湯船が気に入ってリピートしました。最後に入った朝風呂ではちょっとしんみり…あぁ、帰りたくないな。だけど、また来ればいっか。
余裕を持って大分に1泊したけど、弾丸フェリーの2泊3日でも十分に楽しめたかもしれません。カバンの中は次回行く時の為の観光パンフレットでいっぱい、既にウキウキです。
あっという間だったけど、海を渡ってたどり着く船旅は「非日常的」で、旅した感が満載でした。時間がなくても行けるプチ旅なので、次回は友人と一緒に行こうと思います。皆さんもぜひ!
船の旅のフォトギャラリー
フェリーさんふらわあ
(※)弾丸フェリー 格安の船旅 (外部リンク)
さんふらわあHP (外部リンク)
フェリーさんふらわあ カジュアルクルーズ (外部リンク)
取材協力:さんふらわあぱーる、さんふらわあごーるど
(※2)大分の旅先 2日間分
・天空の温泉 (外部リンク)←おすすめは期間限定「天空の朝風呂」要問い合わせ!
・別府海浜砂湯 (外部リンク)←砂に埋まってデトックス
・海地獄 (外部リンク)←コバルトブルーの熱泉もフォトジェニック
・うみたまご (水族館) (外部リンク)←海の生き物たちと触れ合えます
※大分でのバス、電車などは待ち時間も長い目なので、乗り場も含めて事前にしっかりと下調べしておくことをお勧めします。