台風5号が東北直撃へ、台風6号も発生か、またその次も?
台風5号が東北直撃へ、台風6号も発生予想
台風5号は、きょう11日(日)午前6時現在、日本の東を北上しています。今後は暴風域を伴って西寄りに進み、あす12日(月)午前6時に三陸沖に達したあと、宮城県から岩手県に上陸し、東北北部を通過、13日(火)には日本海へ抜ける見込みです。
最新の降水量予想でも、東北太平洋側では記録的な大雨となる計算で、特に岩手県の太平洋側では、総雨量が500ミリ以上に達する計算となっています。大雨に最大級の警戒をし、暴風や高波などにも厳重な警戒が必要です。(気象庁発表の防災情報)
一方、日本のはるか南東海上にある熱帯低気圧が12時間以内に新たな台風へ発達する見込みとの情報が気象庁から発表されています。発生すれば、台風6号となります。発生が予想される台風6号は上図のように台風5号を追いかけるように西寄りに進みますが、次第に衰弱し、あさって13日(火)午前3時までには熱帯低気圧に変わる見通しです。今のところ、この台風6号が日本付近に大きく影響するような計算はほとんどありません。
次々と熱帯擾乱(ねったいじょうらん)が発生へ
あす12日(月)午後9時の予想天気図をみると、台風5号が東北を西進し、秋田県沖に抜ける見込みです。また新たに発生が予想される台風6号は西寄りに進んで、1の熱帯低気圧へ変わる見込みです。そして、さらに南には、2の熱帯低気圧と3の低圧部が発生する予想で、最新の計算では、それぞれ北上し、特に3の低圧部の中心がまとまり、本州付近に近づく計算が大幅に増えてきました。
多数の計算が本州付近に北上を予想
上図はアンサンブル予報の一部を抜粋したものですが、3の低圧部が発達し、熱帯低気圧として勢力を強め、本州付近へ北上する計算です。16日(金)午前9時の予想をみると、左図のように紀伊半島の南海上に達する計算を基本に、九州の南へ達する計算や関東の南海上を北上する計算など、かなりばらついてはいるものの、いずれも本州付近へ今週末にかけて北上するような計算が多数を占めています。
今週後半に荒天のおそれも
仙台や秋田など、東北地方は、台風5号の通過で、あす12日(月)は大荒れの天気となるでしょう。その後も台風や熱帯低気圧の動きが遅いため、14日(水)頃まで雨の降り方に要注意です。一方、東日本や西日本でも、16日(金)から傘マークが多くなっていますが、先述した3の低圧部の動向次第などでは、雨や風が強まり、どこかで荒天となる可能性も十分に考えられます。最新の情報にご注意ください。