【奈良市】東院庭園は日本庭園のルーツにふさわしい圧巻の美しさだった!!
こんにちは、奈良を愛する地域情報発信者のモチです!
今回は日本庭園のルーツと呼ばれる「東院庭園」についてご紹介します。
奈良県民でも東院庭園を知らない方は意外と多いと思いますので、これを機に情報共有させて頂きます。
まずは、東院庭園の簡単な歴史について解説します。
平城京東院庭園について
平城京東院庭園(へいじょうきょうとういんていえん)は、世界遺産「古都奈良の文化財」にも構成されている奈良時代の宮殿「平城京」内につくられた池泉式庭園です。
当時、称徳天皇をはじめ、天皇や皇室がこの庭園で宴を催していたとされています。
確かにこんな美しい庭ならば、皇室しか立ち寄れないのも納得です。
平城京の発掘調査が始まったのが大正〜昭和初期。
そして、この庭園の遺構が見つかったのは昭和の中期、その後の調査で庭園および建物が平成年代に復元され、現在の池泉回遊式庭園の形となりました。
以前、別記事で紹介した平城京左京三条二坊宮跡庭園と並ぶ古庭園として歴史的価値が非常に高い庭園であり、「日本庭園のルーツ」とも言われています。
そんな価値ある庭園が無料で見られるのは非常にありがたいです。
それでは早速、庭園の中がどうなっているのかをレポートしていきます!
美しさに言葉を失う
東院庭園は「特別名勝」に指定されており、庭としての景色が非常に美しく、学術的にも価値があります。
施設の入り口から順路をたどっていくと、特別名勝にふさわしい景色が目に前に広がります!
池に浮かんで見える建物は「中央建物」です。
中央建物の正面です。建物には舞台が設けられ、平橋で繋がっています。
当時身分の高い人しか渡れないというのが雰囲気で伝わってきますね。
上記は「隅楼」です。伝説の不死鳥と呼ばれる鳳凰があります。
美しい反橋の奥には「北東の建物」があります。
これらの橋や建物の復元は、発掘されたものをデータ収集して再現しているとガイドさんがおっしゃっていました。
まさに遺産ですね。
復元整備によって、ほとんどの遺構は土の下に保存されていますが、この石組は当時の奈良時代にあった貴重なもののようです。
1,000年以上前の貴重な石が露出展示されていることに感動してしまいました!
こちらは「曲水」です。
当時ここでは、貴族の杯が自分の前に流れてくるまでに詩歌を作って詠み、盃の酒を飲んで次へ流して遊んでいたと言われています。
とても趣きがあって、庭好きにはたまらない景色だと思います。
東院庭園は平城宮跡の中心地から離れているため、訪れる人も少なく、非常に静かでおすすめの庭園です。
これが無料ということに驚きですが、興味がある方はぜひ日本庭園のルーツを堪能してみてください!
平城京東院庭園
住所:奈良市法華寺町480
開園時間:9:00~16:30(入園は16:00まで)
休園日:月曜日(月曜が祝日の場合はその翌日)、年末年始
入園料:無料
駐車場:あり(無料)