【奈良市】奈良時代に生み出された国宝庭園が千年以上の時を超えて帰ってきた!!
こんにちは、奈良を愛する地域情報発信者のモチです!
今回は知名度は低いですが、歴史的価値が非常に高いスポットを紹介させて頂きます。
特別史跡と特別名勝の両方に指定された国宝級の庭園なので、歴史マニアの方は必見です!!
国に認定された美しい庭園、「平城京左京三条二坊宮跡庭園(へいじょうきょうさきょうさんじょうにぼうみやあとていえん)」は、奈良市のまちなかにひそかにたたずんでいます。
平城京左京三条二坊宮跡庭園(以降、宮跡庭園と称する)の場所は、奈良県民であれば誰もが耳にしたことがある商業施設「ミ・ナーラ」の向かい側にあります。
宮跡庭園は大通りに面している施設のため、素通りしそうになりますが、ミ・ナーラの場所がわかれば必ず見つけられます。
特別名勝に指定された美しい庭園は、一体どんな姿をしているのか確認してみましょう!
庭園は皇室の離宮や邸宅跡だった!?
宮跡庭園は、昭和50(1975)年の発掘調査で発見された庭園遺跡です。
この庭園は、奈良時代の中期(750年頃)に造られ、池の改修や建物の建て替えを重ねながら平安時代の初めまで存続したと言われています。
庭園から見える建物は、奈良時代中期ごろの様子を復元したものです。
園池は発掘した本物を露出展示しています。
この園池の形状には2つの説があります。
- 吉野町宮龍付近の吉野川
- 龍の姿
上空から見ないとはっきりわかりませんが、言われてみたら龍のように見えますね。
向かい側に商業施設があるとは思えないくらい、園池は静かでおもむきある場所です。
確たる証拠となる文献は残っていませんが、宮跡庭園は平城宮跡から近いため、当時は平城宮の離宮的な施設または皇族等の邸宅(宮)であったと考えられています。
確かにこんな美しい庭園であれば、皇族たちが住んでいてもおかしくありません!
当時の建物の跡もしっかりと確認できます。
広大な土地にある美しい庭園と数ある建物の跡は、高貴な人でしか立ち寄れない神聖な場所だったと納得せざるを得ません。
実際の真相は不明ですが、建物や庭園を見ながらいろいろ推測してみるのも面白いと思います。
建物から見える景色は絶景!!
宮跡庭園の園池や庭園はまさに国宝級な美しさでしたが、当時の姿を再現した復元建物も負けてはいません。
現在、建物は1棟のみの復元となっていますが、当時の宮殿建築らしい風格ある建物です。
気になるその建物の中は、
格式の高さだけでなく、どこか神々しい感じがしました!!
建物の中からは四季の変化を楽しむこともできます!
また、建物の窓から見える園池の景色は、身分が高い方しか見ることが許されないような絶景でした!!
信じられないかもしれませんが、この美しい庭園遺構は「無料」で拝観できます。
また、歴史的価値があるこの庭園を撮影やイベントの会場としても利用することもできます!
奈良の懐の深さを感じます。
※イベント関連に興味がある方は、奈良市教育委員会文化財課へご連絡をお願いします。
この美しい庭園に注目が集まることで施設の更なる復元を進めることができるので、お時間がある際はぜひ足を運んでみてください!
平城京左京三条二坊宮跡庭園
所在地:奈良市三条大路一丁目5-37
電話:0742-34-5369
開園時間:9:00~17:00(入園は16:30まで)
休園日:水曜日(祝日は開園)
祝日の翌日
年末年始(12月26日~1月5日)
駐車場:なし
アクセス:近鉄奈良線 新大宮駅より徒歩13分
奈良駅・近鉄奈良駅より周遊バス「宮跡庭園」バス停下車すぐ