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【滋賀/竹生島】実は”亀の背中の上”だった!? 日本屈指のパワースポット琵琶湖に浮かぶ神々が住む島へ

旅人間はらぺこライター

はらぺこライターの旅人間です。今回は古くより”神様が住む島”として信仰を集めている滋賀県の琵琶湖に浮かぶ小さな島「竹生島」都久夫須麻神社について紹介しましょう。ここは”かわらけ”でも知られています。

かわらけとは、土器に願い事を書いて投げて鳥居をくぐれば願い事が成就すると伝わる一種の願掛けのこと。

それでは、日本屈指のパワースポットといわれている竹生島へ。

竹生島は「(神を)斎く(いつく)島」に由来し、「いつくしま」が「つくぶすま」と変じたとされる。

この小さな島の中には、日本三大弁才天の一つ「宝厳寺」、国宝の「唐門」や「都久夫須麻神社」、重要文化財の「観音堂」、2000年に350年ぶりに復元された「三重塔」など歴史的に価値の高い建造物がギュッと集まっている。

さて、長浜港から琵琶湖汽船に乗って竹生島へと向かうと…

ちょうどクルーズ船が都久夫須麻神社の前を通った時に、なんと!島全体が”亀の背中の上”にのっているように見える。

真正面の瞬間がとっても神秘的である。

竹生島と言えば…

豊臣秀吉による「幻の大坂城の遺構」とされる国宝「宝厳寺唐門」も必見となる。こちらは前回の記事で紹介しているので今回は省きます。城好き、歴史好きな方は必見情報なので興味のある方はご覧ください。

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都久夫須麻神社へ

この亀の背中に見える建物は、都久夫須麻神社の竜神拝所。ここは竹生島の絶景スポットであり「かわらけ」で知られる場所でもある。

この竜神拝所は、国宝の本殿の向かいに島の斜面に突き出すように建てられており、正式には「八大竜王拝所」という。八大竜王は、仏教を守護する8体の龍神様のことで、雨や水を司る神様(水神様)と言われている。

それにしても亀と龍か…

そう言えば、聞いた話になるが ”亀と龍” と言えば、古来中国では「龍亀(ろんぐい)」と呼ばれる幻の聖獣とされている。吉祥の前兆として姿を現し招財のシンボルとされているのだとか…。

この部分に関しては原稿確認をとっていないので、勝手な私見となるが、亀と龍、そんな意味でも、竹生島はすごいパワースポットなのではないだろうか。…と個人的に思っている。

では、「かわらけ」を…。

「かわらけ」とは、前述の通り素焼きの土器に願いを書いて、湖面に突き出た宮崎鳥居へと投げ、鳥居の間をくぐれば、願い事が成就するというもの。願掛けの一種となる。

諸説あるが、「かわらけ投げ」の起源は戦国時代だそう。武将が必勝を祈願して杯を地面に投げつけて出陣したことに始まり、江戸時代には庶民の娯楽に、そして祭礼や祝事の際に行われるようになったそうだ。

やり方は簡単で本殿に参拝したら、2枚セットになった「かわらけ」を購入して1枚目に自分の名前、2枚目に願い事を記入。そして鳥居に向かって投げるだけ。

簡単そうに見えて、鳥居の間をくぐらせるのは簡単にはいかない。

力任せに投げると失敗しやすいので、願いごとを頭に浮かべ、力を抜いてやってみるのが良いのだとか。

さて、都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ/竹生島神社)の本殿は、豊臣秀頼の寄進で、片桐且元を普請奉行として伏見桃山城の勅使殿を移築したもの。

国宝で本殿内部は桃山時代を代表する優雅できらびやかな装飾が施され、現在拝観はできないが、天井画は狩野永徳光信の作と伝わっている。

この竹生島の誕生は「山の背比べ」の伝承でも知られる。それは多多美比古命(伊吹山の神)と浅井姫命(浅井岳の神/現在の金糞岳)と高さを競った話だ。

背比べに負けた多多美比古命は怒りから浅井姫命の首を切り落とし、その落ちた首が「竹生島」だという。なんともスケールの大きな伝承だが、この都久夫須麻神社には浅井姫命も祀られている。

都久夫須麻神社の御祭神は「市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)」・「宇賀福神(うがふくじん)」・「浅井比売命(あざいひめのみこと)」・「龍神(りゅうじん)」の四神となる。

神々が住むパワースポット竹生島、ココに来ると、やっぱり空気感が全然違う。とっても素敵な場所ですよ。

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都久夫須麻神社(竹生島神社)
住所:滋賀県長浜市早崎町1665
電話:0479-72-2073
ホームページ(外部リンク)
琵琶湖汽船の公式ホームページ(外部リンク)
地図(外部リンク)

はらぺこライター

旅行好きのライター。各地に伝わる伝説や民話、古くから地元で大切にされているモノを親しみやすく紹介したい|地元で人気の食堂やレトロな喫茶店巡り|”思わずクスッと笑ってしまうような”珍スポット探し|目標は個性的でヘンテコな旅本の出版|フォローして頂けたら嬉しいです。

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