現代のほんやくこんにゃくがアップデート、リアルタイム通訳可能なTimekettle W4 Pro
こんにちは、テックジャーナリストで兼業主夫のヒデです。あのリアルタイム翻訳イヤホンが進化して戻ってきました。
Timekettle W4 Proはドラえもんのほんやくこんにゃくのように多言語で会話できるようにしてくれるイヤホンです。以前旧モデルのTimekettle M2をレビューした時もかなり驚いたのですが、今回はさらに便利になりました。
ケースが充電器になっており、イヤホンとしても優れているので、海外の取引先などと多く会話する機会がある方には特におすすめです。
公式サイト
Timekettle
販売サイト
Timekettle W4
ほぼリアルタイムで音声を翻訳してくれる
Timekettle W4 Proではセンテンスを細かく区切って翻訳を始めてくれるため、相手が話している最中から翻訳が聴こえてきます。これによって多少のラグはあるものの相手をあまり待たせることなく返事ができるのが画期的です。
以前よりも対応の言語が増えたと同時に、処理能力も高くなったので以前より多くのシチュエーションで実用に耐える使い方ができるようになっています。
全く英語も通じないような地域に行く時などには特に重宝するのではないでしょうか。
会議や電話でも活用できる
これまで通り左右のイヤホンをお互いに使うことで双方向の通訳が可能になります。木村家では娘はほぼ英語のみ、母親はほぼ日本語のみしか話せないという特殊な状況なので実験してみました。家庭内の会話は口語が多いのである程度意思疎通が可能かなという印象でしたが、ビジネスではもっと重宝するのかなと感じました。
会議で重宝しそうなのはアプリで、リアルタイムで文字起こしがされていきます。最近はAI書き起こしのガジェットも多く出ていますが、Timekettle W4 Proならその場である程度内容も理解しながら記録も残せるのでその点では軍配が上がります。
専門用語を登録してカスタマイズできるのも便利です。職業によって様々な言い回しがあると思いますので、業界ごとにカスタム単語を登録して精度を上げられる点は便利だと感じました。
また、一番重宝しそうだと思ったのが通話での活用です。日本人はスピーキングには自信があるものの、リスニングで緊張する方が多いのではないでしょうか。
この機能を使えば向こうの相手側の音声をリアルタイムで翻訳してくれるので、通話の理解が大幅に簡単になります。顔が見えない相手と音声だけでコミュニケーションを取るのハードルはかなり高いですが、Timekettle W4 Proなら構えず話せて快適です。
他にも海外メディアの翻訳が300分/月だけ無料で付属するので、自ら情報収集するソースが増えて日々インプットが充実します。最近では米国大統領選や中国、ロシアの情勢など海外で気になることが増えていますので、直接現地のメディアから情報を得られるのは有益ですね。
デザイン性が高く、日常使いでも活躍する
デザインも以前の白からプロフェッショナルライクなグレーxブラックに変更されたので、ビジネスマンのデイリーユースにも最適です。
マイクも3箇所にあるので、以前よりクリアな音声で話せます。普段からイヤホンとして使っていれば必要なタイミングですぐに翻訳機能も使えて便利だと思います。
相手の言語が少しわかる人には不向きか?
オフライン環境でもメジャーな翻訳は可能、とかなり便利になったTimekettle W4 Proですが、相手の言語が少しわかる、という状況だとちょっと混乱するかもしれません。
というのも、ワンフレーズ分タイムラグが発生するので、ところどころ理解できる単語が出てきた時などに、翻訳と頭の中でわかった言葉がぶつかってあれれ、となることがありました。
ただ、私はバイリンガルなので英語に関して特にそう感じたのかもしれません。前述した通り全くわからない言語だったらワンフレーズのラグも問題ないでしょう。
最近はAIでかなり正確な翻訳ができるようになりましたが、記録も取れてリアルタイムで音声翻訳してくれるソリューションは珍しいなと感じました。今後も情報収集や英語圏以外の企業との通話時などに使っていこうと思います。