【横須賀市】店主の腕と心遣いに感激!質も量も大満足、新鮮な魚・料理・焼酎・日本酒!とれび庵20年
横須賀の美味しい情報を発信!うみちゃんです。
本日は新春特別企画のロングバージョンでお届けします。
うみちゃんと一緒に新年会に行ったつもりで読んでくださいね。
横須賀中央から徒歩約5分、ホテルパレス横須賀の隣に和やかに食する処 とれび庵があります。
愛されて20年
とれび庵は佐島港から仕入れた新鮮な魚や旬の食材を使った料理、厳選した焼酎や日本酒を楽しむ店として愛されきたお店です。
様々な出来事やコロナ禍を乗り越え、今年の10月で20周年を迎えます。
2階建ての古民家のお店は、1階にはカウンター18席、4名テーブル1席、2階には座敷(最大20名)があります。
多くのお客様が楽しんだであろうカウンター席は歴史を感じさせる風合い。初めてのお店ですが、懐かしさと温かさを感じます。
どれも食べたい!
食材はできるだけ地産地消にこだわっています。
カウンター上には丁寧に調理されたおばんざいが数多く並んでいます。
「煮てから冷ます間に味がしみ込んでいくんですよ。これで美味しくなります」と店主の大倉さん。
朝に仕入れた、新鮮な魚のお刺身は特におすすめ。
揚げ物や天ぷら、海のものも、肉、温、ちょこっと一品、ごはんもん、焼魚、鍋など全部美味しそうですね。
皆さん、どれを頼みましょうか。全部美味しそうで、迷いますね。
そんな時は、ご主人のお任せでお願いしましょう!
素材本来の味を生かした料理
お通し
おばんざいが3種類もお通しで出てきました。
ふろふき大根は大根の甘さを感じます。箸を入れるとジュワ〜と染み込んだお出汁が出てきますよ。濃厚な味噌ダレがよく合います。
つぶ貝は爪楊枝でくるんと取り出していただきます。貝の柔らかさに感激!
「水から茹でると柔らかくなりますよ」と料理のコツも教えていただけます。
鰤は肉厚で柔らかく、味がしっかり染み込んでいます。
調味料はできるだけ控え、お出汁と素材本来の旨さを引き出した料理。お通しを食べただけで、実直な姿勢が伺えます。
刺身盛り五種
本日は黄めじ鮪、鯵、いなだ、〆鯖、太刀魚です。豪華なお刺身に感動です。
薬味は生姜とワサビがついています。愛知のたまり醤油をつけていただきます。
厚みのあるお刺身は身がぷりっぷりです。噛むほどに旨味が広がります。
マグロは柔らかくて、溶けていきますよ。
トマト丸ごと?!
「これも食べてほしいんですよ。中から旨味が出てくるので、かぶりついてほしいくらいなんです。切ったほうがいいですか?」と大倉さん。
かぶりついて食べたいので、そのまま出していただきました。
「トマトの丸ごと炊いたん」という料理です。本当に丸ごと出てきました。ガブっと行く前に切ってみますよ。
スプーンを入れると、ぶわぁっと出汁とトマトの果汁が溢れてきます。
トマトの旨みがいっぱいの果汁が絶品。果肉は柔らかく、旨みが凝縮しています。お汁も全て飲み干しました。
牡蠣の揚げ出し
牡蠣は大好きですが、牡蠣の揚げ出しを食べたのは初めてです。衣の中にぷりぷり食感と独特の旨みが閉じ込められています。
とろみがついた出汁と一緒にいただくと、滋味深くなんとも贅沢です。
レンコンもほくっと食感が良いです。
美味しいお料理には、お酒が飲みたくなりますよね。お酒行きますよ。
若潮酒造の焼酎と香り豊か「茶酎」
一押しは鹿児島県志布志市にある若潮酒造の焼酎。
大倉さんは蔵元まで行き、吟味して仕入れています。
本格芋焼酎から樽熟成焼酎、スピリッツなど豊富なラインナップです。
若潮酒造では数種の芋焼酎をブレンドしたクラフトジンも製造しており、焼酎の可能性を追求し続けています。
地域活性化のために開発!茶酎(ちゃーちゅう)
若潮酒造がある志布志市はお茶の名産地。
平成29年1月には粉末茶で割る焼酎の飲み方が「茶酎」として志布志市観光特産品協会名で商標登録されました。
とれび庵では許可を得て「茶酎」という言葉を使用、提供しています。
緑茶、ほうじ茶、玄米茶の茶酎です。
緑茶はすっきりと爽やかで落ち着きのある香り、ほうじ茶は焙った奥行きのある香り、玄米茶は焙煎した米の芳ばしい香りがします。
色が濃いですよね。味も濃いですよ。
風味豊かで美味しいので、お酒が入っていることを忘れて、ごくごくっと流し込んでしまいそうです。
日本酒のおすすめは燗酒
大倉さんは「燗酒はお客様への最高のおもてなしです」と話します。
純米吟醸から純米酒まで全国各地の日本酒の品揃えにびっくりです。冷酒や常温で飲む方が適している日本酒も揃っています。
「こんなお酒が飲みたい」「この料理に合う日本酒は?」と大倉さんに伺うと丁寧に教えてくれますよ。
メニューは毎日手書き
開店前には、その日に入荷した魚をメニューに毎日書いています。丁寧で味のある字が素敵です。
この日は大人数の予約が入っていました。
飲み放題付きのお得なコースもあります。
新年会や大人数での宴会には、とれび庵で美味しいお料理とお酒を楽しんでくださいね。
【新春企画】燗酒をゆっくり楽しむ
一人でふらっとお店に行き、一杯だけでも美味しいお酒と料理を味わい「幸せ」をしみじみと感じるひと時は至福です。
一度、取材させていただきましたが「燗酒を飲まなければ、とれび庵さんの魅力は伝えきれない!」と再訪問しました。
そして飲んできましたよ。
「山形県加藤嘉八郎酒造 十水は飲みやすいですよ。鳥取県山根酒造場 日置桜はちょっとクセがあります。両方を飲まれるのであれば、十水が先が良いですよ」と教えて下さいます。
新鮮な魚や野菜を使ったお通しにワクワクします。ほっくり芋の優しい甘さの大学いもは人気とのこと。
十水は華やかな香りが湯気と一緒に立ち上っています。
燗酒というと熱々を想像していました。ゆっくりと口に含んでみると、想像以上に温度は低めで、すうっと喉を通ります。
酸味は少なく、濃醇な爽やかな甘味が広がります。飲みやすさの中に、しっかりとお酒の旨みを感じます。
身体の芯が温まっていきます。「あぁ、美味しい」
次は日置桜の燗酒です。
「あまりお酒が強くないお客様もいるので、半合もできますよ」と大倉さんの嬉しい心遣い。
日置桜は完全発酵醪(もろみ)のため、日本酒度は+10以上と一般的には大辛口に分類されます。やや薄い琥珀色が特徴的です。
クセのあるお酒は大好きなので、気合いを入れていただきます。
同じ燗酒でも先ほどの十水よりも熱めです。キリッとした柑橘系の酸味が際立っており、後からふくよかな旨みが広がります。
とれび庵の真髄
大倉さんによると、燗酒は「そのお酒が一番美味しく味わえる温度」で提供しているとのこと。
燗酒でも十水と日置桜で温度が違っていたのは、そのためなのですね。同じお酒でも当日の気温なども考慮して、温め加減を変えているとのこと。
「パンチのある日置桜に合う料理をお願いします」
鱈の白子ポン酢です。白子を見ただけで、飲兵衛の心を鷲掴み。
ぷりぷりで濃厚でクリーミー、“贅沢な大人の味”です。美味しさに悶絶します。
日置桜を飲むと、なぜか酸味は和らぎ、まろやかな味に変化。
燗酒が出てきた直後の味、料理を食べた後の味、少し冷めてからの味はどれも違い、どれも美味しい。
燗酒の奥深さを知りました。
素材のおいしさと「つくり手」の心を伝える
質も量も大満足の料理の数々。
大倉さんは「このご時世だけど、できるだけ値上げしないで工夫してやっています」と言います。
普段食べている食材でも、大倉さんの手にかかれば「こんなに色がきれいで、美味しいの?!」と素材の魅力を再発見します。
厳選したお酒は、その時に最もおいしく味わえる状態で提供しながら、その土地や風土の良さ、作り手の想いを伝えています。
飲んだことがあるお酒でも、とれび庵で提供してくれる味わいは格別。
日本酒の個性に合わせた料理と一緒なら、より一層美味しく楽しめます。
じっくり、ゆっくり、しみじみとお酒とお料理を楽しんでくださいね。
和やかに食する処 とれび庵
横須賀市若松町1-11-5(地図)
電話 046-826-1251
営業時間:17:00~23:00(L.O.22:30)
定休日 火曜日
年始は1月2日より営業
(※漁や市場が開始していないため、1/4まではあるものや手に入る食材での提供になります)
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