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毎年発売される最新型iPhoneの購入タイミングはいつ?

神田敏晶ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

KNNポール神田です。

新型iPhoneが発表された。予約は、本日2018年9月14日金曜日16時1分より開始だ…。

そして手元に届くのは、最短で、9月21日日曜日になる。XRは10月19日金曜日の予約で10月26日金曜日発売。

発表された新型iPhone 出典:Apple
発表された新型iPhone 出典:Apple

https://www.apple.com/jp/iphone/compare/

Apple製品を買うならば初日買い!

Appleの新製品を買うならば、初日買いをおすすめしたい…。

そう、365日後には次の新型が登場し、最新モデルは、旧型モデルとなるからだ。つまり、新機種を持っている満足度は最長で365日だから、1日でも長く最新マシンを体感したいならば本日の16時を待ち構えるべきなのだ。やはり最新機器は魅力的だ。

特に2年前、3年前の端末を使っている人にとっては、換え時だ。

しかし、それらの機能は本当に必要か?

毎年、やってくる新製品発表会

10年日記に記された過去の発表会 出典:筆者の10年日記
10年日記に記された過去の発表会 出典:筆者の10年日記

筆者は、アナログの10年日記を愛用している。毎日、ページをめくるたびに過去の今日が数年分振り返ることができる。

特に9月12日のページは感慨ぶかい…。

2012年には iPhone5 にワクワクし、2014年にはiPhone6、2015年には6s 6plus…、2017年にはiPhone X…

こうやって振り返ってみると、過去の端末がどうなっているのかという気分になる…。

ウキウキするのは最初の1年目なのである。2年目、3年目となるともう感動すら感じない。

最新機器も15分くらいでそのスピードが標準となり、もう過去の端末には戻れなくなる。

iPhoneの良さは、なんといってもその使いやすさにある。最新機種といっても使い心地はまったく変わらない。

Androidのようにメーカーの端末ごとによって、使い勝手が変わることもない。

下取り価格が高いApple製品

Apple製品の最大の売りは、下取り価格が高いことにある。新製品を毎年買って、毎年販売したとしても、半額以下になることは、ほとんどない。つまり、所有するというよりも、1年間レンタルするという考え方もできる。さらに、多少、面倒ではあるが、中古のソフマップやじゃんぱらの店舗では無く、ヤフオクやメルカリ、ラクマなどで、販売すれば、中古店舗の下取り価格よりもはるかに高く売れる。それを原資にして新端末を毎年購入していくというモデルチェンジの方法もある。

Android端末の下取り価格は悲惨なものなのだ。そのかわり、新製品価格もiPhoneと全く違う。

最新カメラを毎年買い換えるか?

最新型のiPhoneの魅力はなんだろうか? そのうちの大半を占めるのが、カメラの機能だ。

カメラの機能の向上。そのカメラで何を撮影し、どこで公開するか?

人によってそれは様々だが、大多数の人は、SNSでの公開ではないだろうか?

被写界深度が一眼レフカメラ以上にキレイに撮影できるようになった。ビデオカメラ以上に4K動画がキレイに撮影できる。それは、毎年、買い換えるほどの魅力的なものか? 最新カメラでも毎年は買い換えなかったはずだ。

または、最新3DゲームがサクサクやAR機能のための高性能なスペックは誰が必要としているか?

老眼鏡をしながら、高精細なディスプレイの違いはあまり感じられない…。さらに使う時は保護のためのガラスシールを貼ったりしている。

そう言いながらも、faceID やApple Payなどによる、新たなスマートフォンの端末経験は別格だ。

パスワードを打ち込む手間が、指紋認証に変わり、それが、見つめるだけでよくなった…。これは何度も同じことを繰りかえすことを考えれば人生のコストは限りなく下がる。電話の機能なんてどうでも良い。アプリやカメラと認証、支払いがすべてストレスなく動くのは快適だ。

快適さと価格はトレードオフの関係

現在の日本は、iPhoneのシェアが6割を維持している特別な国になっている。それはみんながiPhoneを使っているからこその安心感と古いiPhoneであっても、ずっと使い続けられること、豊富な二次流通市場が形成している市場だ。

新しい端末を触らなければストレスを感じるほどのスピードではない。しかし、新しい端末のスピードの快適さと、価格は正比例している。快適さを犠牲にして、価格をおさえるか…。快適さを求めて、高価格を受け入れるか?

筆者の答えは、旧モデルでそこそこの快適さ価格のバランスが取れているモデルが狙い目ではないだろうか?

特に今回の『S』のつく年は、過去の歴史からみてもマイナーチェンジの年だからだ。

ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1961年神戸市生まれ。ワインのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の出版とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送「KandaNewsNetwork」を運営開始。世界全体を取材対象に駆け回る。ITに関わるSNS、経済、ファイナンスなども取材対象。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を歴任。著書に『Web2.0でビジネスが変わる』『YouTube革命』『Twiter革命』『Web3.0型社会』等。2020年よりクアラルンプールから沖縄県やんばるへ移住。メディア出演、コンサル、取材、執筆、書評の依頼 などは0980-59-5058まで

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