史上最長には届かなかったものの、この選手の「10打数連続安打」はかなりの長さ
今月、セントルイス・カーディナルスでは、ポール・ゴールドシュミットが9本のホームランを打ち、アルバート・プーホルスとノーラン・アレナードの2人も、それぞれ7本塁打を記録している。ナ・リーグにもア・リーグにも、彼らを上回る選手はいない。マックス・マンシー(ロサンゼルス・ドジャース)、クリスチャン・ウォーカー(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)、エウヘニオ・スアレス(シアトル・マリナーズ)は、プーホルスとアレナードと同じ本数だ。7本塁打以上の6人中、半数の3人がカーディナルスでプレーしている。
また、ホームランではないものの、ここ3試合は、3人のチームメイト、コリー・ディッカーソンも打ちまくっている。8月23日(ダブルヘッダー2試合目)の2打席目から25日の2打席目まで、10打数連続安打を記録した。単打、二塁打、二塁打、単打、二塁打、単打、単打、単打、単打、単打だ。ちなみに、その後の2打席は一塁ゴロ(野選)と三振ながら、25日の最終打席は、シーズン初の三塁打を打った。
このストリークの最長は、12打数連続安打だ。ジョニー・クリング(1902年)、ピンキー・ヒギンス(1938年)、ウォルト・ドローポ(1952年)の3人が記録している。クリングとヒギンスのストリークは、今世紀に入ってから「発掘」された。また、イライアス・スポーツ・ビューローによると、1961年以降の「エクスパンション・エラ」における最長は、バーニー・ウィリアムズ(2002年)とダスティン・ペドロイア(2016年)の11打数連続安打だという。
ディッカーソンのストリークは、どちらの最長にも届かなかった。ただ、カーディナルスにおける1961年以降の最長は、カート・フラッド(1964年)、フラッド(1968年)、フェリックス・ホセ(1991年)、フェルナンド・タティース(1998年)の8打数連続安打だった。ディッカーソンは、その記録を上回った。
なお、こちらもイライアス・スポーツ・ビューローによれば、1961年以降、10打数以上続けてヒットを打ったのは、ディッカーソンが13人目だという。その前の12人目は、2018年5月25日~27日に10打数連続安打のホゼ・アルトゥーベ(ヒューストン・アストロズ)だ。