「ローストポーク」という料理を聞いたことがありますか？　クリスマスやハレの日に食べる「ローストビーフ」ならわかるけど…と、あまり馴染みがないという方も多いのではないでしょうか。

しかし、ここ寝屋川市には、そんなローストポークを10年以上にわたって提供し続けているお店があります。

寝屋川市香里南之町の「創作DINING あんだぁ亭」。京阪香里園駅から徒歩5分圏内のお店です。

こちらが名物の「ローストポークランチセット」。はじめての方はまずこれを！　とシェフ自らがお勧めするランチタイムの看板メニューなんです。

やわらかくてコシのあるローストポークに、甘辛いタレがよく合います。

ローストポーク用のタレ・塩・ポン酢の3種類がついてくるため、好みに応じて「味変」しながらいただけます。ポン酢はさっぱりとした和食風の味わいになり、塩でいただくとポークの旨みが濃縮される感じがしました。

ちなみに、シェフから「付け合わせのサラダと一緒に食べるのもおいしいですよ」と教えていただきました。実際、ドレッシングに絡んだサラダを巻いていただいてみたところ、シャキシャキとした歯応えもありおいしかったです！

こだわり続けるあんだぁ亭の「ローストポーク」。おいしさの秘密とは？

おいしさからリピーターが続出するのも納得のお味でした。それにしても、なぜローストポークを看板メニューにしたのでしょうか？　おいしさの秘密はどこにあるのでしょうか？

脇役から主役へ！

実は、「あんだぁ亭」のシェフはもともと寿司職人だったのだそう。そのころ、披露宴やパーティでさまざまなジャンルの料理を手伝う機会があり、パーティーメニューの一つとして提供されていた「ローストポーク」に出逢います。

一般的には、料理で提供されるローストポークは「脇役」なのだそう。当時シェフが出逢ったそれも例外ではなく、メイン料理ではありませんでした。しかしシェフは惹かれるものがあり、「もっとおいしく改良して、メインを張れる料理としてローストポークを世に出したい！」と決意したそうですよ。

そして、香里園で「あんだぁ亭」をオープン。「ローストポークが名物のお店」としてまたたく間に人気となり、現在では満席になる時間帯も。お店の外には待機用の椅子が用意されているという盛況ぶりです。

しっとり柔らか！　おいしいローストポークを追求

それにしても、パサつきのないしっとりとした食感は絶品。この柔らかさを実現するために、シェフはさまざまな工夫を重ねてきました。火はしっかり通すものの、硬くならずに仕上げる。理想の味を追求するため、お店を立ち上げてからも小さな改良を重ねてきたそうです。

こだわりは、貴重な肉汁を逃さないよう、金串を刺さずに温度を確認すること。そこまでの道のりは簡単なものではなかったといいます。

そんなこだわりのローストポークは、持ち帰り用のブロックも販売。クリスマスやお中元の季節、週末などは売り切れていることも多いそうですが、在庫があればその場で購入できます。「あんだぁ亭」のホームページでは、自宅だからこそできるローストポークのアレンジメニューも紹介されていますよ！

豚肉をローストポークで！　という唯一無二の経験を提供してくれる「あんだぁ亭」。「まだまだおいしいローストポークをたくさんの人に届けたい」とシェフは使命感をあらわにします。

ちなみに、夜はローストポーク以外にも「里芋のホクホク揚げ」「ベーコンカマンベール包み焼き」などのさまざまな創作料理や、アルコールがオーダーできますよ。