【宇部市】伝統工芸品を作る!産地ならではの貴重体験ができるのはここだけ。ツアー限定・特製ランチ付き。
最近、文字を書く機会がほとんどなくなりました。読めるけど書けない漢字も増えてきて、たまに書くとぎこちない筆跡。危機感を覚えて書道を始めてみると、文字のルーツや書くための道具についても、なかなか興味深いのです。今回の記事は、硯(すずり)作りについてです。
日本の硯の産地は各地にあるのですが、国の伝統工芸品に認定されているのは「赤間硯(山口県)」と「雄勝硯(宮城県)」だけ。そんな貴重な赤間硯を作っている場所が、宇部市西万倉にある「赤間硯の里」です。
今回ご紹介するのは、「赤間硯作家さんが使用している作業場で制作体験ができる」ツアーです。そんな稀有な企画を受け入れてくださっているのが、赤間硯の里の「日枝玉峯堂」です。
制作体験の赤間硯は、12×7.5センチ(平四寸)程の大きさです。
一般の小筆と並べてみました。使いやすいサイズですね。
赤間硯作家さんが使用している道具は、その人の体形に合わせて自作するオリジナルツールです。
体験用には、どなたでも使いやすく作られた道具が用意されていますので、ご安心を。
赤間硯は、作家さん自ら採掘してきた石を加工して作ります。工房にある原石の中から硯になりそうな部分を削りだしていきます。
体験用はすでに硯の形にしてあるので、ここから「墨を磨る場所」と「磨った墨を溜めておく場所」を整えるという、硯として一番大切な部分を作業していきます。この部分を自分好みにすることで、オリジナルの硯を作ることができます。
作業中の硯は、乾燥が大敵。手袋をするのは手の保護だけでなく、手の温もりで石が乾燥するのを防ぐためでもあります。バケツやスポンジを傍らに置き、常に湿らせた状態にすることが大切なのだそう。
朝10時から開始した作業は、12時からお昼休憩です。日枝玉峯堂ギャラリーに移動して、特製ランチをいただきます!
なんと、私の記事でもご紹介した人気のカフェ「LAUGH CAFE&BAKE 」の特製弁当が昼食で用意されています!(通常、店舗でお食事のテイクアウトはできません。このツアー限定のサービスです。)
「LAUGH」のお店では数種の日替わりランチがありますが、その日のメインを集めた特別なお弁当はこのツアーでしか頂くことができません。この日はチキン、エビマヨ、ホタテ、ハムなど盛りだくさん!
「LAUGH」のケーキと焼き菓子までセットになっていて、超豪華です!(内容はその日により変わります)
美味しい食事でエネルギーチャージしたら、13時から作業再開です。
お昼休憩の間に、このツアーの講師、作硯家・日枝陽一さんが硯を整えてくださっています。
午後からは、先ほど彫ったところを磨く作業です。まず砥石を使って整えます。
その後、耐水ペーパーで磨きをかけていきます。
この硯に合わせた専用の砥石をかけて制作体験は終了です。最終仕上げは日枝さんにお任せをして、後日完成品が届きます。(着払い)
10日程で、周囲に漆が塗られ、桐箱に入った赤間硯が届きました!
早速、墨を磨ってみました。なんと滑らかな磨り心地!磨った墨が、海と呼ばれる部分に流れ落ちていく様を想像して作業したのですが、狙い通りに出来上がっています!
オリジナルに制作した赤間硯は、愛着もひとしおです!ますます書くことが楽しくなります。
赤間硯の歴史は古く、源頼朝によって鶴岡八幡宮に奉納された記録が残っています。吉田松陰も愛用したと言われています。宇部市が誇る伝統工芸品を、私もこれから愛用します!
作硯家の先生に教わりながら本格的な硯を制作することは、このツアーでしか体験できません。書道をされている方だけでなく、ちょっとでも興味を感じた方、他ではできない体験を探している方も、この機会に赤間硯の魅力に触れてみませんか?
「赤間硯制作体験」は、NTAトラベルで企画募集しているツアーです。詳細は下記HPからご確認ください。(日枝玉峯堂では受付しておりません)
NTAトラベル
「作硯家 日枝陽一との赤間硯制作体験」
代金:22,500円(2名様より/おひとり参加の場合は30,000円)
スケジュール:
10:00 赤間硯の里・日枝玉峯堂工房集合(宇部市大字西万倉793番地)
16:00 現地解散
※制作体験後、作品完成までに7日~10日程度かかります。その後、お客様のお手元にお届けします。
【問い合わせ先】
NTAトラベル萩本店
電話番号:0838-21-0020
営業時間:平日9:00~18:00/土10:00~18:00
店休日:水・日・祝日、GW、年末年始