【福岡市城南区】[酒庫なりよし]普段は出会えない珍しいお酒に出会える酒屋さん
お散歩ライターの石井つかさです。
今日は小さな酒蔵さんを大事にしている酒屋さん、「酒庫なりよし」を紹介します。こちらの酒屋さんは小規模な街の酒屋さんという佇まいですが、店内には、所狭しと様々なお酒を取り揃えています。
その中でも、日本酒の品揃えが多く日本中の「小さいけど美味しい」酒蔵さんの日本酒がたくさんありました。
店内に入ると、正面上部には説明付きの酒蔵の写真が掲示されていました。
その下には、見慣れない多くの日本酒が陳列されていました。
その逆側を見ると、ずらりとワインが。
奥の冷蔵庫はビールを置いているのかと思ったら、そこにも日本酒が置いてあります。
不思議に思い、なんで日本酒を2カ所にわけて置いているのか、店主の成吉さんが教えてくれました。
日本酒には、常温のまま保管した方がいいものと、冷蔵保管した方がいいものがあるそうです。
温度管理を徹底的に行うことで、日本酒の味を損なわず最適な状態で飲めるとのことでした。
冷蔵庫から、ふと後を見てみると、なぜか雑誌やコミック類が置いてある本棚がありました。
この本棚には、お酒に関わる本が並べられています。もちろん、店主の成吉さんが厳選した本が並んでいます。
レジ前には、珍しい『ハートランド』というビールが置かれていました。
このビールは30年から40年ほど前はオランダで作られたビールをキリンが輸入して販売していたものですが、現在はキリンビールさんが製造して販売しているそうです。このビールは飲食店専用のビールで、一般の流通には、あまり流れてこないビールだということでした。
日本酒やビールだけでなく、焼酎まで含めて見慣れないお酒を多く取り扱う、酒庫なりよしの店主の成吉さんは、大阪や東京でお酒の修行をし、2003年にお父様が経営されてあった酒屋を継いで2代目として経営されています。
成吉さんのこだわりは、酒蔵の大小ではなく自分の足で探した本当に美味しい日本酒を仕入れて、色んな人に飲んで欲しい。という強いこだわりがありました。また、それが酒蔵さんを応援することになり、美味しい日本酒を作る原動力になる。ということもおっしゃっていました。
自分で美味しい日本酒を見分けるために勉強も欠かせないようで、しっかりと日本酒のことを勉強して「菊姫 酒道入門 2005」という大会で全問正解という快挙を成し遂げています。この年の参加者は数百人もいて、その中で全問正解は成吉さん含めて3名しかいなかったという話でした。
日本酒は、毎年米の質や水によって味が変わるので、必ず自分の舌で出来を確かめて仕入をしているそうです。そこまでこだわったラインナップの酒屋さんなので、自分の好みや合わせる料理などを成吉さんと相談しながら、酒庫なりよしで、とっておきの一本を探してみてはいかがでしょうか。