10月の東京都区部CPIは前年比1.8%の上昇
総務省が25日に発表した10月の東京都区部消費者物価指数は変動の大きい生鮮食品を除く総合が107.9となり、前年同月比1.8%の上昇となった。市場予想の1.7%は上回ったが、日銀が目標とする2%を5か月ぶりに下回った。
ただし、これは政府の電気・ガス料金への補助が8月の使用分から再び始まったことが主な要因となっていた。エネルギーは2.5%上昇と前月の9.5%上昇から伸びが縮小していた。
生鮮食品を含む総合、そして生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数ともに前年同月比が1.8%の上昇となっていた。
食品などの値上がりは続いており、特に米類は62.3%のプラスと、データを遡ることができる1971年1月以降最大となった。価格改定の影響でチョコレートが21.7%、コーヒー豆が16.6%上昇した。
価格改定期として今年の高水準の賃上げの波及が注目された10月のサービス価格は0.8%の上昇となり、前月の0.6%上昇からプラス幅が拡大した。