史上初の快挙!早稲田大学が大学ゴルフの日本一へ!
全国大学ゴルフ対抗戦と全国女子大学ゴルフ対抗戦(日本学生ゴルフ連盟主催)は、6月19日から21日の3日間、苫小牧ゴルフリゾート72エミナゴルフクラブ(男子=南コース、女子=東コース)で開催され、男子の部である全国大学ゴルフ対抗戦では、早稲田大学が並み居る強豪校を抑え込み、初日から首位を守り通す完全優勝を達成した。同大会における早稲田大学の優勝は史上初の快挙となった。全国女子大学ゴルフ対抗戦は日本大学が優勝した。
全国大学ゴルフ対抗戦(男子)には全国から16校が出場。競技方法は1日18ホールを3日間行なう全54ホールのストローク・プレー形式。各校とも6人がエントリーし、各日5人が出場して上位4人のトータルスコアで順位が決定される形式だった。
早稲田大学は初日を「276」で首位発進し、2位の専修大学(279)に3打差を付けていた。2日目は「279」として、2日間のトータルスコア「555」は、この日に2位に浮上した東北福祉大学の「561」を6打も引き離していた。
そして最終日の3日目は「278」で回り、3日間のトータル「833」は2位の東北福祉大学に2打差で初勝利を挙げた。
同大会における早稲田大学の成績は、2023年は9位、2022年は7位。下位ではないものの、優勝や優勝争いには及ばない位置だったが、今年は一気に頂点に立ち、周囲を驚かせた。
今回、エントリーしていた早稲田大学の出場選手は、4年生で主将の田原和を筆頭に、3年生は中野麟太朗、竹原佳吾、小原力、柏俣結生の4名、そして2年生の平山幸作の6名だった。
昨年の日本アマ覇者で、今年の男子ツアー(JGTO)の開幕戦、東建ホームメイトカップではプロたちを押しのけて4位タイに食い込んだ中野選手は、ビッグ大会での経験を重ねてきた甲斐あって、最終日は最終組で東北福祉大学を振り切り、勝利を決めた。
他の5名の選手たちも日ごろの成果を存分に発揮。チームをうまく取りまとめている田原主将のリーダーシップは、初優勝への大きな牽引力になった様子で、勝利が決まった直後、田原主将はその場で号泣したという。
体育会ゴルフ部でありながら、誰もが体育系の学部に籍を置いているわけではなく、田原主将は創造理工学部、中野選手はスポーツ科学部、他の4名はそれぞれ法学部、国際教養学部、社会科学学部、教育学部という具合に、全員が文武両道で多才であることはユニークな特徴と言っていい。
今年4月に早稲田のゴルフ部には、男子7名、女子8名、合計15名が新たに入部するなど人気は急上昇中だが、ここへ来て、史上初の大学日本一に輝いたことで、これから「都の西北、早稲田の杜」には、大志を抱いたゴルファーが続々と集まりそうな予感がする。