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知らないと損をする「HSP」が幸せを感じる『共通点』とは!?

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

私は普段、精神科での外来を行い、6万人以上インスタやvoicyのフォロワーさんに対しHSP気質に関する発信、書籍の出版を行っています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)

HSP気質を持つ人の多くは、人の表情や感情に敏感であったり、小さな環境の変化に気付いたりなど些細なことによく気が付きます。

感じる量が多いので、疲れやすかったりストレスが体調に表れたりすることもあるため、毎日クタクタになってしまうこともあるのではないでしょうか。

そんな時には、もう少し鈍感でいられたらラクに生きられるのに…と考えてしまうこともあるかと思います。

しかし、HSPの繊細な感覚は、より深く幸せを感じるために備わっている特徴の一つです。

今回はあなたが今まで感じてきた幸せについて振り返ってみませんか?

きっと、自分はHSPで良かったかも!?と前向きな気持ちになれるかと思います。

HSPの特徴とは?

HSPは生まれつき繊細な人を指す心理学用語で、アメリカの心理学者アーロン博士が提唱しました。

「人と長時間一緒にいると疲れる」

「人の感情に敏感」

「些細なことに気が付いてしまう」

「五感が優れている」

などの特徴があり、周囲からは「気にし過ぎ」「真面目過ぎる」などと誤解されてしまうこともしばしば見受けられます。

HSPは5人に1人の割合で存在すると言われており、脳内の情動をつかさどる偏桃体の働きが活発だと言われています。

HSPが幸せだと感じることとは?

HSPは周りが気付かない小さなことでも、敏感に感じ取ることができます。

空の色や季節のにおい、通り抜けていく風の湿度など、日々の移ろいを全身で感じ取り、幸せを感じることがたくさんあります。

ほんの一例ですが、幸せを感じる瞬間や場面について紹介したいと思います。

・自分に合うものが一瞬で分かる

・人のちょっとした優しさや親切に感動する

・手触りの良いものを身にまとうと、心地よさを感じる

・美味しいものを食べると、心まで満たされる

・素敵な空間に癒される

・体の調子が良い時は、ワクワクした気持ちになる

・人と違う感性が好き

いかがでしょうか。

HSPは、日々しんどさやつらさを感じて生きているだけではないことが、おわかりいただけたのではないでしょうか。

明日は、どんな幸せを見つけられるかな!?と思うと、仕事に行くことも案外、楽しめるようになれるかもしれませんね!

幸せを増やすためのポイントとは?

忙しい現代社会では、成果主義の傾向が社会全体で強くなってきているように思えます。

そして「結果を出さないと」「周囲の期待を裏切ってはならない」「周囲からの評価を落としたくない」などと、真面目な人ほど自分を追い込んでしまう傾向があります。

しかし、このような環境下では、幸せを感じることはかなり難しくなってしまいます。

特にHSPの場合は、人と比較されたり競争したりすることが苦手な場合も多く、実力を発揮できず、自信を失ってしまうこともあり得ます。

では、現代社会の中でHSPが幸せを増やしていくには、どうすれば良いのでしょうか?

・不完全な自分を肯定し人を頼ってみる

何でも自分一人で頑張らなければならないと、抱え込むことを止めてみましょう。

誰でも一人では何もできません。

「人よりも優れていなければならない」「競争に勝たなければならない」という考えは、自分をより不安にさせてしまいます。

きっとこれから先も、一人ではできない場面がいくらでも出てくるでしょう。

そのような時には、周囲に思いきって助けを求めたり、お願いしたりしてみましょう。

助けを求めることができたという自信にもつながり、また、誰かの心意気に感動するハズです。

・自分自身や物事を客観的に見る

目の前の問題にのめり込んでしまうと、周囲が見えなくなり適切な判断と行動ができなくなってしまいます。

仕事で成果を出したり、生産性を高め、効率化を図ったりすることも、もちろん大切ですが、成果主義一辺倒になると、幸せを感じることが希薄になります。

一歩引いて、自分が置かれた状況を俯瞰的に見つめてみましょう。

また、可能なら少し時間をおいてもう一度冷静に考えてみることもおススメです。

そして、成果や結果だけにとらわれず、努力を積み重ねてきた工程も自身の成長につながっていると、ポジティブにとらえましょう。

・感じる力を大切にして、幸せな時間を多く持つ

心から楽しい、幸せだと感じる時間を増やすように心がけてみましょう。

真面目な人ほど、自分に時間を使うことで自己嫌悪を感じたり、罪悪感を抱いたりしてしまう傾向があります。

しかし、幸せを感じられる時間を多く持つことは、心身をリラックスさせ、心に余裕を持つことにつながり、幸せを感じ取る力を伸ばすことができます。

忙しい時やつらいと感じる時でも、幸せな時間が心の拠り所となり、ストレスを感じることが少なくなるのではないでしょうか。

まとめ

今回は、HSPは幸せを感じ取りやすい気質があるということについて、解説してみました。

色々なことに敏感であることは、ついついネガティブな方向に物事をとらえてしまいがちですが、HSPにとって繊細であることは、幸せを多く感じ取るための大切な特性です。

今日もHSPのみなさんが、自身の繊細さを大切にしながら、前向きな気持ちでより多くの幸せを見つけることができたら嬉しいです!

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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