アラビア航空、イラン国際空港で滑走路誤着陸、乗客147人無事
2024年4月12日 - アラビア航空G9-201便のエアバスA320-200型機(登録番号A6-AOK)が、147人の乗客と6人の乗員を乗せてシャルジャ首長国(アラブ首長国連邦)からイラン主要空港のテヘラン・エマーム・ホメイニー国際空港(IKA)に向かって運航中、本来着陸が許可された滑走路と異なる滑走路29Lに誤って着陸しました。
現地時間13時46分、滑走路を担当する管制官から当該エア・アラビア機に対して滑走路29Rへの着陸許可が出されていましたが、パイロットは許可された滑走路と平行に配置されている滑走路29Lに着陸したということです。乗客乗員全員に怪我はなく、機体も無事でした。
テヘラン・エマーム・ホメイニー国際空港の滑走路
テヘラン・エマーム・ホメイニー国際空港は、中東、アジア、欧州を中心に中長距離の国際線が多く就航するイランの主要空港で、2本の平行滑走路を有しています。
滑走路29R/11L:長さ4,249メートル
滑走路29L/11R:長さ4,198メートル
両滑走路は非常に近接しており、滑走路中心線間の距離で190m程度しか離れていません。ターミナルビルから近い順に滑走路29L、滑走路29Rの順で配置されており、原則的には滑走路29Rに着陸した航空機が滑走路29Lを横断しないとターミナルビルに辿り着けない構造になっています。日本では大阪国際空港(伊丹)や新千歳空港が同じような滑走路配置です。
誤った滑走路に着陸した要因は
今回の誤着陸は管制官が指示した滑走路をパイロットが取り違えて着陸したものとみられています。到着した機体は駐機場に約4時間停止していましたが、イランの民間航空局による事後調査が決定したとのことです。
現時点では具体的な原因まで分かりませんが、日本でも過去には滑走路と平行に配置された誘導路に誤着陸したケースもあります。2本の滑走路が非常に近いことが誤認を生んだ一つの要因として考えられます。
イランの民間航空局は、今回の件を徹底的に調査し、再発防止策を講じることを表明しています。
引用:https://avherald.com/h?article=5175a6e0&opt=4096