日本馬快勝の韓国競馬、コリアカップとコリアスプリントを、写真で振り返る
リメイクがレコード勝ち
現地時間9月10日、韓国ソウル競馬場で2つの国際レースが行われ、いずれも日本馬が勝利した。
今回は当日の模様を写真で振り返っていこう。
この日の第7レースで行われたのがコリアスプリント(GⅢ、ダート1200メートル)。ここに出走した日本馬はリメイク(牡4歳、栗東・新谷功一厩舎)とバスラットレオン(牡5歳、栗東・矢作芳人厩舎)の2頭。前者には川田将雅騎手、後者には坂井瑠星騎手がそれぞれ跨った。
逃げると思われたバスラットレオンが行けなかったのは意外だったが、直線では外から先頭をうかがう素振り。しかし、その時、すぐ後ろに迫っていたリメイクが、最後は内から伸びた。
結果、リメイクが完全に抜け出し、レコードで圧勝。バスラットレオンも3着となった。
クラウンプライドは10馬身差圧勝
コリアカップ(GⅢ、ダート1800メートル)には川田騎手騎乗のクラウンプライド(牡4歳、栗東・新谷功一厩舎)と坂井騎手のグロリアムンディ(牡5歳、栗東・大久保龍志厩舎)の日本馬2頭が出走。地元の馬券は、レベルの高い日本馬2頭の連勝が圧倒的1番人気に支持された。
日本馬2頭は外枠(15頭立てでクラウンプライドが14番、グロリアムンディは大外15番)だったが、ゲートが開くと地元の遅い流れに楽に先行。とくにクラウンプライドは抑えるのに苦労するほどの勢いを披露した。
掛かり気味になったクラウンプライドだが、その鞍上で川田騎手がジッと我慢させる。ほぼ一周にわたってそういう状態となったが、そこはさすがリーディングジョッキー。普段の鍛錬で、馬にギブアップする事なく抑える事が出来たため、鞍下は最後まで余力充分。直線入口では日本馬2頭の一騎討ちの態勢となったが、最後はクラウンプライドが突き放した。
最後はクラウンプライドの独せん場。グロリアムンディも2着に健闘したが、10馬身の差をつけて、ゆうゆうとゴールイン。地元の報道陣から「日本馬だけ調教しているようなもので勝っちゃった」との声も囁かれた。
こうして2つのレースに出走した日本馬4頭は、コリアスプリントが1、3着、コリアカップが1、2着とレベルの高さを証明し、今年の韓国国際レースは幕を閉じた。
(文中敬称略、写真撮影=平松さとし)