岸和田市長は性加害問題の説明責任を果たさないままで許されてよいのか #専門家のまとめ
大阪府岸和田市の永野耕平市長から性的な関係を強要され、精神的苦痛を受けたとする被害女性が市長に損害賠償を求めた訴訟で、市長が女性に謝罪し、解決金500万円を支払う和解が大阪地裁で成立しました。ところが、市長は同意のない性行為であることを否定し、性加害に関する説明責任を果たそうとしません。このまま市長が自身の犯した人権侵害に向き合わず、市長職にとどまることが許されるでしょうか。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
被害女性の尋問内容によると、性加害は極めて深刻で悪質です。地位関係性に乗じて女性を服従させて性行為を強要するのは、同意に基づく性行為と言えないことは明らかです。2023年の改正刑法では地位関係に乗じた性犯罪を明確に規定しています。市長側に何の非もなければ賠償金を支払う和解はないはずであり、このまま説明責任を果たさないことは極めて疑問です。市長の地位を濫用した性加害は辞任に該当する重大な人権侵害です。支持母体である大阪維新の会も厳正な調査に乗り出すべきです。