村雨、芥子餅、くるみ餅ってご存じですか?「愛しの和スイーツ」泉州銘菓を食べ比べ!
スイーツを中心に、ホテル情報や旅行記を発信している yukienglish です。
大阪、大阪泉州観光ガイド様より、泉州のスイーツについて語ってくださいと依頼をいただき、泉州の変わらぬ味と人気の四大銘菓を中心に食べ比べさせていただきました。大阪の泉州エリアには独特な和菓子があります。タレントの森山くるみさんと食べ比べさせていただきました。
魅力がいっぱい!豊かな自然と、歴史と伝統が息づく大阪泉州
大阪の食の台所
大阪府南西部に位置する泉州、大阪湾、和泉山地に接し、田園地帯にも恵まれた気候温暖な土地。伝統的な祭りも守られ、だんじりを思い浮かべる人も多いとことでしょう。
豊かな水と大地が生み出す山の幸と泉州沖の豊かな漁場でとれた海の幸など新鮮な食材の宝庫で、古くから食にこだわる大阪人の食文化を支えてきました。その泉州エリアでは、関西の他のエリアではみられない独特で美味しい菓子が伝統的に愛されています。
スイーツ食べ比べ!こんなにお店によって違うとは
村雨
関西の他のエリアではまず買えないお菓子*村雨は小豆と米粉と砂糖のみで作られた棹物の蒸し菓子。小豆を炊いて皮を取り除いた後に細かくすりつぶし、水分を飛ばした「生あん」に米粉と砂糖を混ぜ合わせ、そぼろ状になったものを蒸しあげます。※菓子としての「村雨」は塩五の登録商標です。
詳しい食べ比べ感想は大阪泉州観光ガイド「愛しの和スイーツたべくらべ」をご覧ください。
私の個人的な感想だけ書くと
上の写真左から、
小山梅花堂 梅花むらさめ 色が濃く弾力あり。小豆を梅の花に見立て風情を感じます。
田中清月堂 もみじしぐれも一列に小豆をトッピング。甘味と小豆の味がしっかり。
竹利商店 時雨餅 手に取るとぱらぱらとこぼれる様子が雨に似て、風味が過ぎゆく秋の時雨のようだということから名が付いたそう。
塩五の村雨はホロホロと崩れつつもっちりという食感が特徴。こちらで村雨を知る人も多いメジャーな一品。
むか新の「むらしぐれ」淡泊で素朴で良い素材。
色が薄めの「青木松風庵」は「みるく饅頭 月化粧」でも有名。
けし餅
けし餅はこしあんをもち皮で包み、全体に芥子の実をまぶします。2種を食べ比べ。
私も時々デパート購入する小島屋の「けし餅」は、色が白めでシンプルな味わい。
本家小嶋の「芥子餅」は柔らかくふわふわ。芥子の実の香ばしさが口に広がります。堺にある1店舗のみでしか購入できませんが、この感動は体験していただきたい。
肉桂餅(ニッキもち)
堺で輸入されていたスパイスの一つが「肉桂 」 (シナモン)。食べ比べではなく江戸時代から続く肉桂餅の元祖「八百源来弘」のお餅を。
ニッキを練り混ぜた求肥が伸びる!崩れそうに柔らかくてこの柔らかさ体感してほしい。
くるみ餅
実はこちらの食べ比べ一番楽しみにしていました。「胡桃 (くるみ)」を使っているわけではなく、あんで餅をくるんでいる「くるみ餅」。乾燥大豆や青大豆、枝豆、それらを抹茶で着色した餡など、お店により味も色も異なります。濃厚で癖になる味なんです。
むか新の「あぜ餅」。あぜとは枝豆、なので、ずんだに近い風味です。
田中清月堂はつるのこ大豆を使った白あん。お餅が大きくボリューム大。餡自体クリーミーでしっかり甘い。
ぽんぽんやは北海道産の高級大豆ブランド「鶴の子大豆」を使い、クリーミーですが、甘さは控えめ。
小山梅花堂はやや緑色がかった茶色でコクがあって濃厚な味わい。
泉州銘菓食べ比べ体験から、泉州と和菓子の可能性を考えてみた
今回は素敵な機会を与えていただき、4種類の泉州銘菓を食べ比べてみましたが、これはまだまだほんの一部なのだそう。現地に足を運ばないと購入出来ないものも多いので、私もまたぜひうかがってお菓子屋さん巡りしたいです。
どれも好きなのですが私くるみ餅って全国的にブレイクすると思うんです。ピスタチオが一般的になったように、この餡はトーストにぬって苺をのっけたり、バターサンドのようにはさんだりすると映えそう。
全国でくるんでいればくるみ餅なら、全国にくるみ餅をひろめたのは泉州!となるのでは。
村雨も、白豆を使った白いむらさめや、抹茶や栗入りのむらさめを扱っているお店もあります。この形とほろほろ感を活かしケーキのように販売すれば綺麗だろうなと思います。
沢山の和スイーツをいただきましたが、お店の個性や伝統をを感じて、銘菓の素晴らしさを再認識。可愛くて、食べることが大好きなくるみさんとわいわいと食べさせていただきました。
「大阪の泉州の和スイーツ」食べ比べについてくわしくは
泉州観光ガイドにて