ワタナベエンターテインメントに所属した話題のインフルエンサー・ねおが語る「本当のテレビの力」
YouTubeやTikTokなどで大きな影響力を持ち、インフルエンサーとしても存在感を見せるモデル、動画クリエイターのねおさん(21)。昨年10月から大手芸能事務所・ワタナベエンターテインメントのデジタル部門に所属することになりました。あらゆるメディアを使って発信を続けるねおさんが感じる「本当のテレビの力」とは。
テレビの力
最近は、ニュースなどでも“若者のテレビ離れ”という言葉がよく出てくるんですけど、私はそうは思っていないんです。
自分がテレビに出ている側という部分ももちろんあるのかもしれませんけど、いろいろなSNS、メディアで発信をさせてもらってもいるんですけど、やっぱりテレビの力はすごい。
特に、幅広い年齢層に届くという部分ではオンリーワンというか、ここはテレビにしかない力だと痛感しています。
周りの同年代の人やもっと若い子たちを見ていても、テレビをきっかけに芸能界へのあこがれを持ったという人もすごく多いですし、中には「テレビはもう終わりだ」みたいな話もありますけど、私自身は全くそう感じていないというのがリアルなところです。
あと、これは出していただく側としての感覚なんですけど、自分がどの立場にいればいいのか。自分に何を求められているのか。そこを教えてくれるのもテレビだと感じています。
YouTubeやTikTokは自分の場なので、自分がやろうと思うことをやる。もちろん、その難しさもあるんですけど、テレビは番組という一つのものを作るために、自分が“どこの部品”になるのか。
スタッフさんが判断してこちらにオファーをくださるわけですけど、番組で自分が何をするのかを見れば、スタッフさんが、さらには世の中の人が自分に何を求めているのか。そこも凝縮されているなと思うんです。
そして、スタッフさんも、出演者の皆さんも、その道のプロの方がたくさん集っている。お手本にすべき方々があちこちにいらっしゃる。
そういう方々からナチュラルに学びを得られる。そこもテレビの大きなところだと個人的には思っています。
「こんな人になりたい」
そんな中でも、特に刺激をいただいたというか、純粋にすごいと思ったのが「かまいたち」の濱家さんでした。毎回お仕事のたびに新たな刺激をいただきますし、全てが勉強になるなと思います。
以前、あるクイズ番組でご一緒した時には、濱家さんは私と別のチームで対戦相手でもあったんです。そんな状況だったんですけど、緊張してなかなかうまくできない私に対して「緊張してるんちゃうか!」とそこをつっこんでいただいて、ガラッと空気を変えてくださったんです。
番組が終わってからも「大丈夫やった?」とフォローしてくださいましたし、お仕事のジャンルを超えて純粋に「こんな人になりたい」と思いました。
今、21歳で周りの方々からは「まだ21歳だし、若いね」と言っていただくことが多いんですけど、自分では「もう21歳」という感覚なんです。
「ゆっくり進めばいいか」という思いはなくて「年齢に見合う自分になるためにやることがいっぱいある」というのが今の思いです。どんどん新しい人も出てきますし。正直、焦りは常にあります。
だからこそ、今回ワタナベエンターテインメントさんから本当に良いお話をいただけたのは大きなことでしたし、テレビで一つでもレギュラー番組を持てるように。それが今年の目標でもあります。
濱家さんがしてくださったように、自分も年下の人と向き合いたいと思いますし、そのためには、その時の言葉がきちんと届くように、自分が何かを成し遂げておかないといけない。
本当にやることがたくさんありすぎるんですけど(笑)、一つ一つ積み上げていって、自分が思うような自分になる。その日を目指して頑張りたいと思います。
(撮影・中西正男)
■ねお
2001年6月6日生まれ。鹿児島県出身。15年、中学2年の時に音楽に合わせて振付をしながら口パクをする「リップシンク女王」として人気を集める。その後、雑誌「Popteen」の専属モデルとして活動し、同世代から大きな支持を得る。22年からワタナベエンターテインメント傘下のワタナベデジタルエージェンシーに所属。これまでの主戦場だったSNSからテレビに新たな一歩を踏み出している。TBSラジオ「TALK ABOUT」、ABCラジオ「こちらQuizKnock放送部」などに出演中。