【7月上旬の東京】梅雨前線が停滞し、一段と蒸し暑さが増す予想
東京では梅雨入りして一週間が過ぎました。まとわりつくような蒸し暑さに、梅雨入りは雨の日が増えるだけではないと実感します。
今後、7月上旬にかけて、梅雨前線は本州付近に停滞し、日本列島は非常に湿った空気に覆われる見込みです。雨の日はもちろんのこと、晴れた日でも一段と蒸し暑いでしょう。湿気の多さで、疲れてしまいそうです。
雨の日でも感じ方が違う訳
天気予報で使う湿度は「相対湿度」といい、空気中に含まれる水蒸気の量を割合(%)で表したものです。空気中に水蒸気が多くなればなるほど、相対湿度は高くなります。ふつう、湿度といえば、相対湿度をいいます。
ただ、雨の日でも日によって湿気の感じ方が変わります。もちろん風の有無や個人差もありますが、空気中に含まれる水蒸気の量が違うことも大きいです。
もうひとつの湿度の表し方として「絶対湿度」があります。どこかで習った覚えがあるかもしれません。絶対湿度は1立方メートルの立方体に含まれる水蒸気の重さ(グラム)で表したものです。
上図はわかりやすさを優先したため、極端な例ですが、同じ(相対)湿度100%でも、気温が違うと、空気中に含まれる水蒸気の重さは約3倍も違います。蒸し暑さの感じ方の違いはここにありそうです。
梅雨入り後、絶対湿度が上昇
こちらは今年6月の絶対湿度を折れ線グラフにしたものです。6月初めは雨が降っても蒸し暑さをあまり感じませんでしたが、今は晴れていても非常に蒸し暑い。この違いが絶対湿度に表れているようです。
この先10日間(7/1~7/10)の絶対湿度を予想してみました。東京ではこの先も絶対湿度がかなり高い見込みです。
エアコンの室外機のホースから流れ出る水を見ていると、空気中にはたくさんの水分があると驚きます。気温が高すぎるのも困りますが、湿気の多さも身体にこたえるような気がします。
【参考資料】
気象庁ホームページ:天気予報等で用いる用語、湿度に関する用語