シュートを決め損なうプレイに、本田圭佑の真髄を見た
本田圭佑は、PKを自らの力で奪い、決めた。それをイラク戦の決勝ゴールとした。一方、決定的なシーンで、シュートを3度もゴールバーとポストに命中させる、決め損ないも犯した。勝因、苦戦の原因、それぞれに、本田は密接に絡んでいた。
本田ジャパン。本田頼みのサッカーを繰り広げたザックジャパンを、そう言って僕は、何度となく揶揄したが、アギーレに監督が代わっても、その傾向に変化はない。本田は相変わらず、浮沈の鍵を握る選手でいる。
活躍したのか、足を引っ張ったのか。得点機会に限れば、本田は後者だったと言われても仕方がない。3本のうち1本でも決めていれば、日本はもう少し楽に勝てていた。これは事実。だが、このイラク戦は1-0の緊迫感が、さほど漂ってこない試合でもあった。通常の1−0より、余裕のある勝利。そう言ってよかった。
本田は、その余裕にも関わっていた。日本に余裕をもたらした一番の人物。貢献者だと言いたくなる。3度の決め損ないと相殺しても、おつりはくる。責める気持ちより、讃える気持ちの方が上回るのだ。
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たかがサッカー。されどサッカーのバックナンバー 2015年1月
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