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【準プレーオフ】KTが1勝1敗のタイに/元巨人後藤コーチ5年ぶりトゥサンに復帰<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
ウェス・ベンジャミン(写真:kt wiz)

キウムヒーローズが先手を取って迎えた準プレーオフ第2戦は、KTウィズが2-0で勝利し、対戦成績を1勝1敗とした。

キウムがエリック・ヨキッシュ、KTがウェス・ベンジャミンの両外国人左腕の先発で始まった試合は、KTが初回に4番パク・ピョンホ、6番カン・ベクホのタイムリーで2点を先制した。

しかし2回以降は投手戦に。KTの先発ベンジャミンは左打者の外角、右打者の内角いっぱいを突き、7回100球を投げて9つの三振を奪う好投を見せた。ベンジャミンは被安打5、無失点で2番手以降に試合を託した。

KTは8回から高卒新人のパク・ヨンヒョンが登板。パク・ヨンヒョンは2回をパーフェクトに抑え、キウムに付け入る隙を与えずポストシーズン最年少(19歳6日)での初セーブを挙げている。

準プレーオフは移動日を挟んで、19日にKTの本拠地スウォンKTウィズパークで第3戦が行われる。準プレーオフは第5戦まで予定され、先に3勝したチームが公式戦2位のLGツインズとプレーオフで対戦する。

◇10月17日(月)の結果

・準プレーオフ第2戦

 キウム 0 - 2 KT(コチョク)

 勝:ベンジャミン

 敗:ヨキッシュ

⇒ 2022年 KBOリーグポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

◆「後藤孝志コーチ、5年ぶりにトゥサンに復帰」

来季、イ・スンヨプ新監督がチームを率いるトゥサンベアーズが、3人のコーチ就任を発表。ヘッドコーチにキム・ハンス元サムスンライオンズ監督、守備コーチにチョ・ソンファン前ハンファイーグルスコーチ、そして今季まで巨人の3軍コーチを務めた後藤孝志氏が打撃コーチを務める。

後藤コーチは5年ぶりのトゥサン復帰。2018年にはチームの得点力アップに大きく貢献し、チームは公式戦1位となった。韓国を離れてからも交流が続くなど選手からの信頼が厚く、今季途中には各球団の選手、コーチから「後藤コーチが戻ってくるらしい」という期待の声が上がっていた。

イ・スンヨプ監督、後藤コーチは共に巨人OB。またキム・ハンスコーチはイ・スンヨプ監督が選手として巨人に在籍していた09年に、巨人で研修コーチを務めたことがある。

前回のコーチ在籍時の後藤孝志コーチ(写真:ストライク・ゾーン)
前回のコーチ在籍時の後藤孝志コーチ(写真:ストライク・ゾーン)

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※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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